原文入力:2009-06-27午後12:12:02
イ・ゲドク氏‘警察批判歌・不正暴露文’告訴されて
訴訟で除隊延ばされて…“これほどまで困らせられるとは”
イ・ギョンミ記者
「陸軍への服務転換を申請する時、懲戒は受けるだろうと予想したが、これほどまで困らせられるとは思いませんでした。」 26日午後、ソウル徳寿宮大漢門前で会ったイ・ゲドク(23)氏は長いため息を吐いた。イ氏は2日前に保守団体会員たちが盧武鉉前大統領市民焼香所を撤去した際、焼香所を守っている間に業務妨害疑惑で警察に連行され前日解放された。
イ氏は聖公会大新聞放送学科に通い2007年2月入隊した‘平凡な戦闘警察’だった。そういう彼がろうそくデモを契機に権力に抵抗し始めた。昨年6月‘戦闘・機動警察制度廃止’を主張して陸軍服務転換のための行政審判を提起したのだ。そしてその時から苦難が始まった。
行政審判提起直後、同じ部隊員3人から強制醜行疑惑で告発された。昨年11月、検察が不拘束起訴しイ氏は職位解除され軍服務が中断された。去る18日ソウル北部地方裁判所で1審宣告が出た。懲役6月執行猶予1年だった。裁判所は「イ氏の疑惑が認められるがイ氏が戦闘警察から陸軍に切り替えてくれとして部隊内で摩擦を醸し出した時点に事件が受け付けられたという点を考慮して執行猶予を宣告する」と明らかにした。イ氏と検察は共に控訴した状態だ。
芸術高出身で曲を作るのが好きなイ氏は先月22日‘新ノピョンガ’,‘出動地球防衛隊’等2曲が入れられたデジタル シングル アルバムを出した。‘新ノピョンガ’には警察の形態を批判した内容が込められた。警察はこの日、直ちにレコード製作禁止仮処分申請を中央地裁に提出して棄却され続いて高等法院に即時抗告した。
今月に入り2日間隔で警察署2ヶ所から召喚状が飛び込んできた。ソウル,江北警察署はイ氏所属部隊の802戦闘警察隊が「‘新ノピョンガ’の歌が警察の名誉を傷つけた」として告訴したので、被告訴人調査を受けろとの召喚状を送った。他の一つはイ氏の以前所属部隊である606戦闘警察隊側が名誉毀損疑惑でイ氏を告発したのでソウル,蘆原警察署に出てこいということだった。606戦闘警察隊はイ氏が先月ソウル地方警察庁ホームページの嘆願掲示板にあげた文を問題にした。イ氏は「私が嘆願掲示板にあげた文を見れば警察庁側から親切な返事も付けてあった。私がいくら憎まれたとはいえ、こういう方法で困らせることが許されるのか」として悔しさを爆発させた。
イ氏は今自身にふりかかった各種訴訟がはやく解決されるように願う。本来ならば去る1月に除隊するはずだったが、訴訟が終わらずに相変らず服務中止状態だ。暮らし向きが悪くなって職場もはやく求めなければならない。イ氏は「わけもなく行政審判を提起したようだが私の行動には後悔していない」として「一日も早く正式に除隊して日常に戻りたい」と語った。
イ・ギョンミ記者kmlee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/362686.html 訳:J.S