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チョン・ヨンジュ前社長解任‘法的瑕疵’あらわれる

登録:2009-06-27 12:14
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/362664.html

原文入力:2009-06-26午後10:52:47
裁判所“KBS カン・ソンチョル理事 任命無効”判決波紋

イ・ムニョン記者

イ・ビョンスン社長任命正当性も‘グラグラ’…KBS内でも“法的妥当性公論化”

ソウル行政法院の26日<韓国放送>カン・ソンチョル理事任命無効判決はカン理事の理事会入城と同時に強行されたチョン・ヨンジュ当時社長強制解任にも法的な瑕疵が発生したことを意味する。大統領府と放送通信委員会が主導した‘公営放送社長交替のための作業’の法律的不当性を裁判所が認めたわけだ。

昨年7月18日、放通委は韓国放送理事職辞退を拒否して教授資格を剥奪されたシン・デソプ前理事を解任しカン・ソンチョル釜山大教授を補欠理事として推薦した。チョン社長を解任するための信号弾という非難が相次いだ。同時に11人で構成された韓国放送理事会の与野党構図も‘5対1対5’(1人は見解不透明)の‘きっ抗した均衡’から‘6対1対4’の‘与側優勢’に傾いた。

韓国放送は結局、20日後の8月8日シン前理事が外れカン理事が含まれた‘再編された理事会’を開き、チョン社長解任提案を議決した。チョン社長の解任に反対する野党側理事4人が退場しイ・チュンバル理事が参加しない状態で与党側理事6人だけが残り議決を強行した。カン理事任命が無効化されれば‘在籍理事の過半数賛成’という議決要件を持つ理事会構造上、与党理事5人によりなされた解任提案は適法性論議に直面するほかはない。深刻な陣痛の末に断行されたイ・ビョンスン社長任命の正当性にもひびが入ることになった。

直ちに韓国放送内ではチョン前社長解任の問題点を公論化する動きが起きている。ある野党側理事は「裁判所が大統領府のカン理事任命を違法だと判決しただけにチョン・ヨンジュ当時社長を解任提案した理事会議決要件に欠陥が発生した」として「来月8日開かれる理事会で解任提案の法的妥当性を問題視する」と明らかにした。チョン当時社長の解任に反対したある関係者も「今後の対応方案について意見を集めている」と話した。

だが社長解任自体が無効化されることは現実的に容易ではないと見える。ひとまず大統領府は大法院まで控訴することが明らかだ。2~3年かかる控訴でシン教授が勝訴しても、行政訴訟法上‘事情判決’(原告の請求を認めても処分を取り消せない場合があること)条項によりチョン前社長が必ず復帰する保障もない。現理事らの任期が今年8月末には終わり、カン理事もやはり結審判決前に理事職をまっとうすることとなる。ただしチョン・ヨンジュ当時社長の強制解任の問題が認められただけに現在彼を対象に進行中の背任関連刑事訴訟には間接的影響を及ぼす可能性がなくはない。 イ・ムニョン記者moon0@hani.co.kr

原文: 訳:J.S