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日 右翼勢力‘NHK揺さぶり’

登録:2009-06-27 10:44
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/362608.html

原文入力:2009-06-26午後07:07:12
“台湾植民統治ドキュメンタリーで精神的苦痛”損害賠償訴訟

キム・トヒョン記者

日本右翼勢力らが公営放送の<NHK>揺さぶりに出た。
NHKが去る4月5日に放送したドキュメンタリーシリーズ<JAPAN デビュー-アジアの一等国>に対して右翼人士たちが中心になった日本人8400人は25日NHKが放送法に違反して偏向した事実を放送したことにより精神的苦痛を受けたとし8400万円の損害賠償を請求する訴訟を提起した。このドキュメンタリーが日本の台湾植民統治の問題点を指摘したとのことが理由だ。

<NHK>は「近代国家を指向して世界にデビューした日本が、なぜ国際社会から孤立し敗戦を迎えたかを考え、未来に対する示唆点を模索する」という企画趣旨の下、‘アジア’‘天皇と憲法’‘貿易’‘軍事’等、4つのテーマのドキュメンタリーシリーズを去る4月から4回にわたり放送した。最初の編である<アジアの一等国>は「日本の植民統治が苛酷ではなく、むしろ台湾の近代化を操り上げた」という右翼勢力らの植民統治善政論に対して正面から検証を試みた。当時、日帝が建てた名門高等学校を卒業したエリート台湾人たちさえこのプログラムに出てきて「日本植民統治は台湾人を差別した」として涙を流し怒りを表わすこともした。

右翼指向の<産経新聞>は放送直後から‘台湾統治証言わい曲’ ‘責務を忘却した公共放送’ 等のタイトルで記事を載せ、このプログラムに対する非難を主導した。訴訟を起こした原告らは訴状でこのドキュメンタリーが「台湾統治当時の暴動を‘日台戦争’という誤った表現で描写し、1910年の博覧会で日本政府が台湾原住民たちの生活を紹介した企画を‘人間動物園’ と表現するなど放送法に違反した」と主張した。右翼勢力らは「日本,台湾統治の悪い面だけを強調している」 「製作者側の明白な悪意が感じられる」として組織的に反発の動きを見せた。

2001年にも日本軍慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー<問題提起される戦時性暴力>に対して当時の安倍晋三官房副長官など有力右派政治家たちが圧力を加えたという疑惑が提起され波紋を呼ぶこともした。一方<NHK>側は訴訟提起に対して「プログラム内容に問題がないと考える」と明らかにした。

東京/キム・トヒョン特派員aip209@hani.co.kr

原文: 訳:J.S