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言葉だけの‘MB式中道実用’…妥協なく一方通行加速

登録:2009-06-24 09:49

原文入力:2009-06-23午後08:11:27
大統領府“左右顔色を見るということではない…理念偏向は誤解”
法と原則を前面に掲げて,国政強硬追求…民心と乖離感 依然

ファン・ジュンボム記者

←イ・ミョンバク大統領が23日午前、大統領府で国務会議を主宰するのに先立ちキム・ギョンハン法務部長官に話をしている。大統領府カメラマン団

イ・ミョンバク大統領が去る22日取り出した‘中道強化論’の実体を巡る論議が加熱している。イ大統領が「社会全体が元気になるには中道が強化されなければならない」と明らかにして一夜明けてこれと交錯する大統領府参謀の発言と政府措置が出てきたためだ。‘中道強化論’は根本的国政刷新よりは、この間の国政基調を維持したまま中道実用‘イメージ’だけを強化し国政掌握力を一層強化する側に流れている。

イ大統領が中道強化論に言及した翌日の23日開かれたイ大統領主催閣僚会議では、公務員労組の時局宣言関連者に対する断固たる司法処理と懲戒方針が主に扱われた。大統領府核心参謀は「イ大統領は‘法治確立’を理念的観点からではなく国家先進化の必須条件として見ている」と話した。‘法と原則’を前面に掲げた強硬な法執行がイ大統領の‘極右’イメージを強化させたと感じる多数の国民の情緒とは間隙が大きいわけだ。

中道強化論に対してもイ大統領の意中に通じている大統領府核心関係者はこの日記者らと会って「確実な市場経済と法治は守り、弾力的にするということであって、左右の顔色を伺うというのとは違う」として「真ん中に立っていても他の人々がどっと(片側に集まって)行けば左にもなり右にもなる」と話した。

彼は‘中道強化論がこの間の右偏向から抜け出し左クリックするという意味ではないのか’という質問に「イ大統領は選挙の時からずっと中道実用であったのに、なぜ左クリックをするのか」として「こつこつ自分の道を行くのに庶民配慮が不足するとか理念的に偏向したという‘誤解’を解消するように本来の位置を訪ねて行くということ」と話した。‘行く道をそのまま行くので中道実用として見てくれ’という側に近い。

別の核心参謀は「大統領選挙の時、イ大統領支持層から離脱した17%の相当数がイ大統領の庶民親和・現場重視イメージが弱くなった点を挙げた」として「これから庶民政策広報を強化し左派的政策の中からも良いものは採択するだろう」と話した。別の参謀は「見守ってくれ」とも言った。

だが政策基調や国政運営方式を変えるよりは、いくつかの政策を補完したり不足した‘広報’を強化する水準を大きく抜け出すことはできないという展望が大統領府関係者たちの口からも出てきている。

このために‘中道強化論が結局話だけの虚像ではないか’という指摘が出ている。

ハンナラ党の策士として知られるユン・ヨジュン前環境部長官は<ハンギョレ>との通話で「イ大統領が今までしてきたことを自ら中道と考えるということなのか、これからは中道側に行くということなのかからして曖昧だ」として「イ大統領が中道実用主義哲学に対して具体的に明らかにしなければ国民により大きい混乱を与えるだろう」と指摘した。

ユン前長官はイ・ミョンバク政府に対する‘公安統治’,‘民主主義後退’などの指摘と関連しても「政府はそのような指摘に同意しないということではないか。これは民心と相当な距離があるということ」として「それなら(イ大統領と国民の間の)誤解と葛藤は解消されないだろう」と話した。

ファン・ジュンボム記者jaybee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/362005.html 訳:J.S