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旧 公安ライン‘全面復活’

登録:2009-06-23 10:29

原文入力:2009-06-22午後11:14:23
キム・ギョンハン法務長官-チョン・ソングァン検察総長候補者

ソク・ジンファン記者,キム・ミョンジン記者

←新検察総長に内定したチョン・ソングァン ソウル中央地検長が22日午前、瑞草洞,ソウル中央地検庁舎に出勤している。 キム・ミョンジン記者

イ・ミョンバク大統領が去る21日チョン・ソングァン(51)ソウル中央地検長を検察総長に内定し、今回の人事が今後の検察組織と国政運営方向にどんな‘後暴風’を巻き起こすか関心が集まっている。

検察内外では新総長人選を巡って‘期数破壊’と‘公安復活’を二大特徴に挙げている。まず‘若い’総長を前面に出した期数破壊は、盧武鉉前大統領逝去以後に形成された政権と検察に対する批判的世論を大々的総入れ替えで薄めようとする意図を込めたと分析される。だが検察内では“内部昇進人事を何年か操り上げたに過ぎない」として、幹部級の大幅総入れ替えだけで意味ある変化は期待しにくいという反応が出てきている。

それよりは‘公安の復活’を宣言したものと受け止める人々が多い。チョン地検長の総長内定で法務・検察の重心が公安側に急速に傾くことになったということだ。キム・ギョンハン法務部長官が主導してきた公安ドライブに公安出身の検察総師まで加勢し‘正統公安ライン’が法務・検察を本格掌握する姿になった。キム長官は法務部検察3課長(公安担当)とソウル地検公安1部長を経た公安通であり、チョン候補者も最高検察庁公安1課長とソウル地検公安1部長,最高検察庁公安企画官を経た代表的公安検事だ。

最高検察庁のある幹部は「公安通の前進配置を通じた強力な公権力確立、これを通じた国政主導権確保が今回の人事の核心ポイント」と指摘した。チョン候補者は22日、記者懇談会で「公安というのは結局‘公共の安寧’であるが、国民を安らかにしようとすれば公安を守ることが重要だ。公共の安寧がよく保障されてこそ人権もよく保障される」という所信を明らかにした。

公安検察の復活は現政権検察の最も大きな特徴だ。去る2月最高検察庁には参加政府で廃止した公安3課が復活した。また通常、公安事件を扱わない一線検察庁の刑事部と先端犯罪捜査部などで政権批判勢力捜査に熱を上げるなど‘全検察の公安化’が現在進行形だ。

野党と市民団体などでは検察の公安化をより一層煽ると予想されるチョン地検長の総長内定に猛反発している。参加連帯はこの日論評して「チョン地検長が2001年ソウル地検公安1部長の時、8・15北韓訪問団の人々を捜査し確認もされていない被疑事実を公表し、これを取り消す騒動を行った前例がある」としてチョン候補者の公安経歴を批判台に上げた。

一方、チョン候補者が内定して一日後に彼より先輩のクォン・ジェジン ソウル高検長とキム・ジュンギュ大田高検長など2人が相次いで辞意を明らかにした。特にキム高等検察長は「検察自らが正しく立てば外部で何を言っても関係ない。自身が確固としていなく揺れ動くから外部から揺さぶられると言うこと」として‘骨のある’辞退の弁を投じた。

ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/361790.html 訳:J.S