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国政刷新なき‘中道論’イ大統領‘イメージ政治’

登録:2009-06-23 09:02

原文入力:2009-06-23午前08:16:07
[ニュース分析]“過度に理念区分”批判…
中道論標ぼう 刷新 格好だけ
権力機関‘ビッグ4’掌握力強化…
国政強硬追求 憂慮依然

ファン・ジュンボム記者

イ・ミョンバク大統領が22日“私たちの社会が過度に左だ右だ,進歩だ保守だとする理念的区分をしているのではないか”として“社会全体が元気になろうとすれば中道が強化されなければならない”と話した。

大統領府首席秘書官会議でのことだ。この日の会議は‘先制的・戦略的対応’を目的に会議日を毎週水曜日から月曜日に移した後に開かれた初めての大統領主催首席秘書官会議だ。

イ大統領の‘中道論’に対して、大統領府のある参謀は「イ大統領は当初非主流,中道実用主義者だったが、大統領になった後に政党・理念対立構図の中で右側に映ることになった」として「イ大統領がこのような点を認めて本来の姿を取り戻すと明らかにしたもの」と解釈した。別の参謀は「大統領選挙で500万票差で勝利したのも‘中道’だったため」としつつ「そのような初心に帰ろうという意」と話した。

イ大統領は前日の検察総長・国税庁長人事に対しても「組織に変化を与える必要があるという考えでしたこと」としながら、二つの組織の改革を注文した。イ大統領は特に検察に対して「法治を確固として守っていきながらも、既存の捜査慣行に何か問題があったかという点もこの際振り返ってみる必要がある」として、被疑事実流布など検察捜査の問題点改善意志も表わした。イ大統領は「庶民に実質的な役に立つ政策を積極的に導入・実行しなさい」と指示した。イ大統領は‘ぜい弱分野’に挙げられた庶民層をはじめとして30~40代,宗教・言論界などとの疎通も強化していく予定だと大統領府は明らかにした。

イ大統領のこの日の発言を巡って大統領府核心参謀は「非常に意味のある話」と話した。いわゆる‘根源的処方’局面で出したイ大統領構想の一端で、今後の国政運営に少なくない変化を予告した発言というものだ。

‘中道’,‘変化’,‘庶民’,‘疎通’等の概念は「方向をきちんと捉えた」という大統領府のある参謀の話のとおり、肯定的に見守る内容がある。しかしこういう話題が今後の政策や人事,国政運営方式に実際に反映されるかは別個の問題だ。国政運営基調は変化なしで‘運営体制’だけ変えてイ大統領の‘イメージ’変貌だけを狙うものではないかという疑いのまなざしが依然として強い。

この日、首席秘書官会議でイ大統領のイメージを‘萬機親覽(君主が全ての政務を親しくみること)・羅列型’から‘選択と集中’,‘先制的・戦略的対応’側に変えようという議論があったとイ・ドングァン大統領府報道官が伝えた。これは大統領府が民心に応じて国政刷新をするよりは、押されることなく主導権を握り盧武鉉前大統領弔問政局と言論関連法などの政策懸案を正面突破するという側に傍点がのせられていると見ることができる。

また大統領府は執行現場で‘公安統治’と現れている‘法と原則’基調を繰り返し強調した。チョン・ソングァン検察総長人事についても大統領府は期数破壊や変化を強調するが公安通検察総長の強硬追求が強まるという憂慮は相変わらずだ。ハンナラ党のある議員は「イ大統領はまず‘民主主義後退’と指摘を受けるものなどに対して振り返り悪循環の輪を切ってくれなければならない」と話した。

イ大統領がこの日強調した‘中道’の真正性有無はイ大統領が保守層との関係をどのように設定するのかとも関連がある。状況が変わればイ大統領と参謀たちは再び政治工学的‘庭の畑’論理に回帰して保守への歩みを強化する誘惑に陥る可能性が高い。

何より多様な‘疎通’の結果がイ大統領の国民に対する姿勢に反映されることが重要だ。国民は昨年牛肉ロウソクのあかりの時、国民の前に何回も頭を下げ、直後に強硬追求に戻ったイ大統領を記憶している。ファン・ジュンボム記者jaybee@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/361859.html 訳:J.S