原文入力:2009-06-18午後07:20:42
‘PD手帳’ 製作陣 5人 名誉毀損疑惑 起訴
言論労組 “政権反対した言論 クツワ嵌め”
パク・ヒョンチョル記者,パク・チャンソプ記者,ファン・ジュンボム記者
<文化放送> ‘PD手帳’ の狂牛病報道を捜査してきた検察がディレクターと作家5人を不拘束起訴した。検察はこれらにチョン・ウンチョン(55)前農林水産食品部長官などに対する名誉毀損以外に輸入業者らに対する業務妨害疑惑も適用し政治的過剰捜査という批判があふれている。
ソウル中央地検刑事6部(部長 チョン・ヒョンジュン)は昨年4月、米国産牛肉の狂牛病危険性を報道する当時PD手帳製作陣のチョ・ヌンヒ(48)責任プロデューサー(CP)とソン・イルジュン(51)・キムボスル(32)・イ・チュングン(33)ディレクター,キム・ウンヒ(38)作家を名誉毀損と業務妨害疑惑で18日不拘束起訴した。
検察は「PD手帳製作陣は座り込んだ牛(ダウナー牛)の狂牛病発病危険性を誇張しアレーサ・ビンスンが米国産牛肉を食べて人間狂牛病で死亡したと虚偽事実を指摘した」とし、「米国産牛肉の狂牛病危険性と直結する基礎事実をわい曲・誇張」し、チョン前長官とミン・ドンソク(57)当時農食品部農業通商政策官の名誉を傷つけたと明らかにした。 検察は「被害者らを親日売国奴に比喩」した点も名誉毀損に該当すると付け加えた。
検察はまたPD手帳の報道で米国産牛肉輸入・販売業者 7人が加盟店募集と販売契約が取り消しになるなど100億ウォン余りの被害をこうむったとし業務妨害疑惑も適用した。
この事件捜査を指揮したチョン・ビョンドゥソウル中央地検1次長は「(PD手帳の報道は)ささいな失敗ではなく悪意によったものであり顕著に,公正性を失ったケースと判断した」と説明した。検察は特にキム作家の電子メール内容まで公開し、製作陣が内心の政治的意図により放送をわい曲したと主張した。
これに対し民主社会のための弁護士会は声明を出し「人権と民主主義,公益の守護者でなければならない検察が、操り人形のように(政権に)付和雷同している」と批判した。チェ・サンジェ全国言論労組委員長は「広告主不買運動,ミネルバ事件捜査などに見るように、今回のPD手帳起訴も検察が徹底して権力の侍女になっていることを示している」として「検察と政権に反対する言論に対するクツワ嵌めを通じて言論の自由を抑圧し言論人の自己検閲を誘導している」と話した。
全国法学教授100人余りは19日PD手帳と言論消費者主権国民キャンペーン(言消主)に対する捜査などと関連して ‘検察の民主主義破壊活動中断を促す声明’ を発表する。これらは声明で「政府に批判的な意思表現が大衆の支持を受けるという理由で捜査の標的になっている」として「政権批判勢力に対する検察の執拗な弾圧は法の包装をかぶせただけで、過去の軍事独裁政権捜査機関の形態と変わるところがない」と批判する予定だ。
一方、イ・ドングァン大統領府報道官は論評して「PD手帳の狂牛病放送が総体的にわい曲・操作されたという事実が検察捜査を通じて一つ一つあらわれた」として「衝撃的であり驚きを禁じることはできない」と明らかにした。
パク・ヒョンチョル,パク・チャンソプ,ファン・ジュンボム記者fkcool@hani.co.kr
原文: 訳J.S