アイドル「シャイニー」のミンホも怒った。彼らが心を一つにしてプラカードを手にとった。 「建国(コングク)大学映画学科をつぶさないで下さい」。建国大学映画学科出身の彼らは、建国大が2016年入試から既存の映画学科と映像学科を統合して「映画・映像学科」として新入生を選抜するというニュースを知り、これに反対する1人示威に参加した。 建国大の映画学科出身ではないが、ドラマ『秘密の扉』と『アングリーマム』に出演した俳優のキム・ユジョンさんもフェイスブックに「建国大映画科を助けてください!」と書いたプラカードを持った認証ショットを載せた。 “政治的発言”とは縁遠い彼らは、なぜ母校の構造改革に反対する行動に立ち上がったのだろうか。
「フィルムがなくならない限り、私たちは無職ではない」 。俳優のコ・ギョンピョ氏が25日、同僚の俳優であり建国大映画学科同窓の俳優シン・ジュファン氏とともに1人示威を行う時に持ったプラカードに書かれた文面だ。 コ・ギョンピョ氏は累積観客1700万人を集めた映画『鳴梁(ミョンニャン)』を通じて映画ファンにその存在を知られた。 ハリウッド映画『アバター』が立てた最高興行記録を塗り替えた作品だ。 しかしコ氏の母校である建国大側は、映画学科の学生たちの“低い就職率”を学科統廃合の根拠に挙げた。 4大保険が適用される職場に就職しなかれば大学評価の主要指標である就職率に反映されないという理由からだ。
「学校側は就職率をおっしゃいました。私が属した演技専攻(学生)が夢が叶って俳優になったとしても、就職率統計条件には当てはまらないというわけです。 (中略)芸術教育を就職率でしばるとは。無理に押しつけとは。あまりに不当な処置と言うしかありません」。 コ氏が自身のインスタグラムにあげた文の一部だ。
建国大は22日、「教育の充実と学問競争力強化」を前面に掲げて類似した専攻10個を統合する内容の学事構造調整を実施すると明らかにしたが、卒業生コ氏をはじめとする学生たちは「芸術大の存在を否定する非民主的で反教育的な改悪」として反発している。
建国大映画学科の学生は27日、「学校当局は8カ月間にわたり秘密裏に学科構造調整を進め、これを一度たりとも学生たちに知らせませんでした。 その状態で2015学年度新入生を受け付け、入学して一カ月にもならずに芸術大学部を4専攻に統廃合すると通報し、残りの4学科には人員縮小に関連する内容を伝達しました」と話した。学科統・廃合を進める過程で、利害当事者である学生たちの立場も意見も全く考慮しなかったという話だ。
建国大映画学科非常対策委員会は27日、学生会館前で新入生を対象にした決起集会を開き「学校側の一方的学事改編だ。こうすることを決めておきながらなぜ新入生を受け入れたのか」と批判した。 映画学科専攻者を含む芸術学部の学生たちは、24日から24時間リレーハンスト座り込みを、26日からはさらに“授業ボイコット”まで行っている。 映画学科の学生のキム・スンジュ非常対策委員長は「学校側が要求を聞き入れるまで座り込みを継続する方針」と明らかにした。