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国政基調には手を触れず人物交替で ‘態度’

登録:2009-06-12 10:22

原文入力:2009-06-11午後09:55:08
イ大統領, 長い沈黙の末の選択は…
支持率回復できなければ 国政動力 喪失 焦燥
訪米後 7月 政・大統領府 改編…交替水位 最終 腐心

ソン・ヨンチョル記者

←イ・ミョンバク大統領が25日大統領府でタミム カタール皇太子に面会している間、盧武鉉前大統領の逝去渦中に北韓核実験の情報まで伝えられ堪え難い表情をしている。 2009.5.29

国政基調を変えろとの与野党政界と市民団体など国民の要求が続いているが、大統領府は相変らず黙殺無返答だ。盧武鉉前大統領の逝去に対する謝罪や談話等を通じ国民の心情をなだめなければならないという与党内部からの注文にも知らぬフリを決め込んでいる。反対に「局面転換用刷新はしない」とか「暴力を前面に出した理念と集団利己主義が民主主義を傷つけている」として不動の姿勢だ。

しかし、大統領府は内部的に最近の政局の流れに対して少なからず危機感を感じている。盧武鉉前大統領逝去政局にはまり込んだイ・ミョンバク大統領の支持率を回復できないまま、10月補欠選が行われこれまで敗北するならば今後の国政運営の動力を喪失しかねないという焦燥感も見える。

これに伴い大統領府は対策準備にすでに入ったと知られた。ハンナラ党のある核心党役員は11日「6・10大会は比較的無難に終わったが、民心打開策を打ち出せなければ国民の胸中に積もった沈殿物を取り除くのがさらに難しくなるということを大統領府核心では分かっているよ」として「首席をはじめとする参謀陣たちも色々経路を通じて民心を把握しようと努めていると理解している」と話した。

大統領府はひとまず国政基調変化よりは内閣などに対する人事改編で自然に国政運営方式の転換を試みるという態度だ。ある大統領府核心関係者は「国政基調の変更ということはイ・ミョンバク政府のアイデンティティと直結する問題だから、一部国政運営方式の問題を直すのはありうるが国政基調変更まではできない」と話した。

大統領府はイ・ミョンバク大統領の米国歴訪(15~18日)後の今月末頃から内閣と大統領府参謀陣を改編するカードを取り出す公算が大きい。大統領府の核心関係者はこの日記者らと会い「改閣や大統領府参謀陣の改編が公式的な議論テーブルに上がってはいない」としつつも「まだ大きい絵が描かれていない状況で流動的だが、国税庁長や検察総長など実務を総括する席は需要ができただけに改閣より操り上げて行うことができる」と話した。改閣の変数となるパク・クネ前代表側との関係改善問題も宿題ではあるが、7月初・中旬に改閣を断行する可能性があると見る。ハン・スンス国務総理交替とともに現役議員の入閣可能性も展望される。

盧武鉉前大統領逝去政局を北核と経済危機論で迂回する方案にも苦心している。実際イ大統領は前日6・10抗争記念演説で「今私たちは世界的な経済危機と北韓の軍事脅威で大きな困難に遭っている」として団結を訴えた。

しかし大統領府は民主党が要求した特別検事制導入と国政調査,国会内検察改革特別委設置などに関しては一線を引いた。ある大統領府核心参謀は「なぜ今特検と国政調査を持ち出すのか、理解できない」として「特検を今話すということは政治攻勢以上の何の意味もない」と話した。

ソン・ヨンチョル記者sychee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/359951.html 訳J.S