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パク・テファン資格停止「2年以下」になる見通し

登録:2015-01-29 22:54 修正:2015-01-30 07:12
パク・テファンが昨年9月23日仁川文鶴競技場で行われた仁川アジア競技大会自由形400メートル決勝で3位でレースを終えた後、悔しがっている。仁川/キム・ソングァン記者 //ハンギョレ新聞社

 パク・テファン選手(26)が検察の調査などで中断されたトレーニングを再開するなど、名誉を守るための戦いに出た。パク・テファン側関係者は「選手に全く故意がなかっただけに、いつものように計画通りの訓練を行う」と話した。世界反ドーピング機構(WADA)の禁止薬物制裁が今年さらに強化されたが、パク・テファンの場合、昨年摘発された事案なので、過去の規定が適用されるのも不幸中の幸いだ。今年から適用される規定は、禁止薬物1号テストステロンについて4年の資格停止を適用するが、昨年まで懲戒を受けた選手たちは2年の資格停止を命じられた。聴聞会でどのように釈明するかによって、減軽される可能性もある。

■オリンピックのメダル4つは守る

 パク・テファンは2008年の北京五輪で、400メートルで金メダル、200メートルで銀メダルを獲得した。当時水泳連盟の関係者は「人類の月征服のような偉業」だと評した。アジアの選手が体力と体格で勝る欧米の選手を追い抜いて自由形で頂上に登ったからだ。 2012年ロンドン五輪ではスタートでミスがあったが、400メートル・200メートルで銀メダルを手にした。パク・テファンは日本が主導していたアジア水泳の構図も変えた。京畿高2年生の時に2006年ドーハアジア大会に出場し自由形200メートル、400メートル、1500メートルの3冠を達成するなど、7つのメダル(金3、銀1、銅3)を獲得し、2010年広州アジア大会では自由形100メートル、200メートル、400メートル金などの7つのメダル(金3、銀2、銅2)を加えた。今回のドーピング事件のため、昨年仁川アジア大会のメダル(銀1、銅5)の記録は削除されることになるが、以前のメダルと記録は全く影響を受けないものと見られる。ドーピングによる懲戒は、尿などの試料を提供した時点以降に適用されるからだ。パク・テファンは昨年9月初めドーピング試料を提出したので、それ以前に遡及して処罰が行われることはない。

■資格停止は、2年以下の可能性

 韓国ドーピング防止委員会の関係者は「ドーピングに対する国際機関の懲戒が強くなっている」と話す。世界反ドーピング機関の懲戒規定も、1次(2004〜08年)、2次(2009〜14年)、3次(2015年〜未定)式で制裁の強度が高まっている。ところが、パク・テファンの場合、懲戒規定の適用時点が2014年9月なので、昨年まで行われてきた方法で懲戒を受けることになる。今年から適用される各種の禁止薬物の資格停止は最長4年だ。韓国ドーピング防止委員会の関係者は、「パク・テファンの懲戒は2014年までの規定に依るため、2年から減軽が行われる見込みだ」と話した。昨年国際水泳連盟はテストステロン系薬物が検出された水泳選手たちにほとんど資格停止2年の懲戒を下した。ブラジルのエヴァンドゥル・ビニシウス・シウバ、ウクライナのオクサナ・マルツク、カザフスタンのエルミラ・アイガリイェバなどがそのような事例だ。共謀などいくつかの悪質なドーピングの場合、4年まで加重処罰されることもあるが、パク・テファンのドーピングは、そのような事例ではない。

キム・チャングム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015.01.29 19:05

https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/675897.html  訳H.J

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