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北 “南 PSI参加は宣戦布告”…軍事行動 現実化 憂慮

登録:2009-05-28 11:30

原文入力:2009-05-27午後09:55:36
[北核実験波紋]

クォン・ヒョクチョル記者,カン・ジェフン記者

←韓国の大量破壊武器拡散防止構想(PSI)全面参加宣言に反発し、北韓が ‘朝鮮人民軍 板門店代表部' 声明を通じて西海海上船舶の安全航行を保障できないと明らかにした27日午後、京畿,坡州市,都羅山展望台から眺めた北側の土地で北韓住民たちが田植えをしている。 坡州/カン・ジェフン選任記者khan@hani.co.kr

板門店代表部 “韓半島を戦争状態で追い立て”
祖平統も “戦時相応 実際行動措置対応”
北, 南と衝突時は開城工業団地人質の可能性も

去る1月の北韓人民軍総参謀部スポークスマン声明が南北間の全面対決態勢を宣言したことだったとすれば、今回の人民軍板門店代表部の声明は既に韓半島が準戦時体制ないし事実上の戦争状態であることを宣言したものだ。これは北韓が繰り返し明らかにした通り、イ・ミョンバク政府の大量破壊武器拡散防止構想(PSI)参加を‘宣戦布告’と見なすとしたことに伴う一貫した対応だ。憂慮される部分は「米帝とリ・ミョンバク逆賊の暴言は朝鮮(韓)半島情勢を戦争状態に追い詰めた」と主張し、相応する具体措置を明示しているという点だ。すなわち△北韓船舶取り締まり・検索などに軍事的打撃で対応し△西海上で韓・米軍艦と一般船舶の安全航海不担保方針を明らかにし西海側からの武力行動の道を開いておいたわけだ。

専門家たちも北韓の実際軍事行動を憂慮した。ぺク・ハクスン世宗研究所首席研究委員は「以前にも北韓が停戦協定に拘束されないという発言を何度かしたことがあるが、その時の北韓の軍事的対応は推測と可能性水準だった」として「今回は停戦協定が拘束力を失った事実上の戦時状態と宣言し ‘ウリ式打撃方式’ を公言しただけに北韓の軍事行動が現実化段階に入り込んだ」と話した。

北韓は今年に入り黄海道西北地域の島と海岸に130㎜(射程距離27km),76.2㎜(射程12km)海岸砲と152㎜地上曲射砲などを配置している。軍関係者は「北韓が去る1月中旬以後、洞窟に作った海岸砲陣地出入口を開き砲門を開放している」と話した。北韓空軍の訓練回数は1月から現在まで昨年同期より6倍程増えたと知らされた。これに対抗して韓国空軍の対応出撃も例年より4倍程増え、非常待機する戦闘機編隊も増強したと分かった。北側はまた去る2月人民軍総参謀長職にあったキム・キョクシク(69)隊長を西海北方境界線(NLL)を管轄する人民軍4軍団長に任命したと伝えられている。軍総参謀部を最前線に配置したわけだ。

北側のこういう軍事威嚇に南側は以前とは異なり ‘軍事的対応打撃’ で対応すると公言してきた。イ・サンヒ国防部長官はすでに北側が長射程砲やミサイル発射などで ‘先制的挑発’ をするならば「全面戦争に広がらないように軍は現場で最も短い時間内に敵が挑発した程度に応じた対応をする」としつつ、韓・米連合軍の圧倒的戦力が予防的抑止力として作用すると明らかにした経緯がある。

問題はこの場合、開城工業団地はどのようにするかという点だ。開城工業団地は北側地域にある。南側が圧倒的軍事力で北側に壊滅的打撃を加えることができると言っても、北側が開城工業団地全体を人質に取る可能性を排除することはできない。何より深刻な問題は北側が軍事的緊張を最大限度に高めれば高めるほど自分たちに有利だと見ているというところにある。ともすると1994年の ‘韓半島戦争危機’ のような状況、またはそれより更に最悪のシナリオが現実化する可能性を無視することはできない状況だ。

カン・テホ南北関係専門記者,クォン・ヒョクチョル記者kankan1@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/357338.html 訳J.S