本文に移動

習近平「日本侵略の時、韓-中は生死を顧みずに互いに助け合った」

登録:2014-07-04 20:41 修正:2014-07-05 10:06
韓国を国賓訪問中の習近平中国国家主席(左)が4日午前、ソウル冠岳区(クァナクク)のソウル大グローバル工学教育センターで講演を終えた後、オ・ヨンチョン総長が渡すキム・ビョンジョン美術大学東洋画科教授の絵の贈り物を受け取っている。 写真 共同取材団

ソウル大講演で‘日本の右傾化に対抗して共助を促す’腹を括った発言
国会でも‘歴史共同記念’に言及…‘中国脅威論’も一蹴

 3日から1泊2日の日程で韓国を訪問した習近平 中国国家主席が4日、ソウル大での講演で「対日戦争が最も激しかった時、韓国と中国の人民は生死を顧みずに互いに助け合った」として、最近進行している日本の右傾化と歴史挑発に対する‘韓-中共助’を促した。

 習主席は午前にソウル大グローバル工学教育センターで学生500人余と教授、政官界の人々を相手にした講演で「20世紀上半期、日本の軍国主義者らが中・韓に対する野蛮的侵略戦争を強行し、韓半島を併呑して中国国土の半分を強制的に占領し両国が共に大きな苦難を体験した。 (上海)臨時政府遺跡や上海の尹奉吉(ユン・ボンギル)義士記念館、西安の光復軍記念碑は忘れることのできない(こういう)歴史を証明している」と強調した。

 前日に大統領府で開かれた韓-中首脳会談で、両国の対日共助方案に言及しなかった習主席が訪韓二日目の外部講演を通じて腹を括った対日強硬発言を吐き出したわけだ。 韓国政府が‘韓-米-日三角共助’を意識して、日本の右傾化に対する直接的な攻勢は負担に感じる中で、習主席が韓国国民を相手に直接対日共助の重要性を強調して出たものと分析される。

 習主席はこの日の講演に先立ち、国会でチョン・ウイファ国会議長に会った席でも‘(歴史)共同記念’の話に言及した。 習主席はチョン議長が提案した‘韓・中・日歴史研究共同委員会’に言及して「中・韓両国は日本に関連した歴史問題に対して、良く似た歴史的経験と共同の関心を持っている」として「中国には‘過去を忘れなければ後の仕事で教訓になる’という言葉があるが、中-韓がこのような精神に立って一緒に(歴史を)記念することもできる」と話した。 習主席は続けて「昨年8月に中国全人大と韓国国会が共同声明を発表して、日本側に真剣な態度で侵略および植民支配の歴史に対して謝罪を促したが、これは周辺国と共に未来指向的協力パートナー関係を構築する上で非常に良い効果を上げた」と評価し。

 これと共に習主席はこの日のソウル大講演で、自身が構想する中国の対外政策と関連して「中国の発展に対して一部では脅威論を提起し、中国を恐ろしい悪魔に比喩したりもしている。 (だが)中国は平和を一貫して守護し、他国の犠牲を代価に発展しようとも思わないし、謙虚に習う国家になるだろう」と強調した。 習主席は南北関係と関連しては「複雑な安保威嚇に直面しているが、葛藤と紛争を解決して平和的な環境が造成されなければならない」として「韓半島に核兵器が登場することに反対し、韓半島が自主的に平和統一を成し遂げることを支持する」と明らかにした。

 習主席は講演の最後に李太白(イ・テベク)の詩句‘長風破浪会有時、直掛雲帆済滄海 (激しい風が波をかきわける、その時こそ私は帆を高く掲げて大海原を渡って行く)’を引用して「友好協力の帆を共に掲げて相互ウィン-ウィンの方向で航海するならば、風に乗って険しい波を蹴立てて両国が平和と繁栄の未来に進むだろうことを確信する」と話した。

ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/645559.html 韓国語原文入力:2014/07/04 20:02
訳J.S(1592字)

関連記事