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2008言論界 キーワード …‘ユン・テクナム’と‘ディレクター手帳’

登録:2008-12-24 15:45

原文入力:2008-12-24午後02:26:27
ディレクター手帳 ‘牛肉’ 報道後、ロウソクのあかり点火
朝中東(朝鮮・中央・東亜日報)広告不買運動に移って

キム・ドンフン記者

2008年はイ・ミョンバク政府の言論掌握論議で言論界が辛酸をなめた。新政府スタートと共に‘大統領の相談相手’と言われたチェ・シジュン氏を放送通信委員長に座らせたことが‘破裂音の序曲’だった。 以後<文化放送> ‘ディレクター手帳’事態,チョン・ヨンジュ<韓国放送>社長解任,<YTN>ク・ボンホン社長退陣運動,朝鮮,中央,東亜日報広告不買運動など言論イシューが相次いで韓国社会を揺さぶった。 キム・ソジュン聖公会大教授は「これらすべてが‘イ・ミョンバク政府の言論公共性破壊’という言葉に要約される」と整理した。
2008年言論界を専門家たちと共に挙げた5つのキーワードで振り返ってみた。

[ユン・テクナム]市民とネチズンたちが付けたYTNの別称だ。メチズンたちは‘コ・ボンスン’(KBSの別称)と‘マ・ポンチュン’(MBCの別称)より十五才下の末っ子‘ユン・テクナム’に注目した。ネチズンたちは政権次元の‘チョン・ヨンジュ追い出し’に適切に対応できない‘コ・ボンスン’と政府と保守言論の攻勢に押されて‘ディレクター手帳’報道について謝罪した‘マ・ポンチュン’に失望感を現わした。反面、労組員6人が解雇されてもク・ボンホン社長退陣運動を160日間継続している‘ユン・テクナム’に喝采を送った。 ユン・テクナムは「大統領特報出身は言論社社長でなく政治をしろとの常識を主張しているだけ」と話している。

[任免権]任命権と任免権は同じ話であろうか? 他の言葉であろうか? 小学生にでも尋ねる質問を自らに絶えず問い直さなければならなかった一年であった。現行放送法に「大統領は韓国放送社長任命権がある」とされている。2000年統合放送法制定作業に参加した人々は“公営放送社長が政治権力などから外圧を受けないように免職権をなくした」と立法趣旨を説明した。しかし現政権は「任命権があれば解任権もある」という論理を突きつけて監査院と国税庁,検察など権力機関を総動員してチョン社長解任を強行した。

[宿題]去る5月末からネチズンたちの間に‘宿題’が急速に広がった。 当日の朝鮮・中央・東亜日報に広告をのせた広告主目録と電話番号は‘今日の宿題’というタイトルをつけて色々なインターネット同好会サイトに上がった。イ・ミョンバク政府擁護に汲々としろうそくデモをわい曲報道した朝鮮・中央・東亜に怒った市民たちが広告主に朝鮮・中央・東亜に広告をのせないように要請した広告不買運動が広がったのだ。インターネットユーザーらの自発的な‘宿題’参加で広告売り上げに打撃を受けた保守新聞は紙面を通じて大々的攻勢を展開した。これは検察捜査にまで受け継がれ何と24人のネチズンが業務妨害容疑で起訴された。チェ・ヨンムク聖公会大教授は「朝鮮・中央・東亜のわい曲報道に怒った不特定多数の自発的・非組織的運動という点で韓国報道機関に大きい意味を持つ」と語った。

[ディレクター手帳]文化放送の時事告発プログラムであるディレクター手帳も今年一年言論界の主要話題であった。ディレクター手帳が4月29日に放映した‘米国産牛肉-果たして安全か’という放映直後、韓国社会に甚大な反響を起こした。このプログラム報道以後ろうそくデモが発火して朝鮮・中央・東亜はディレクター手帳を国民的怒りが出てきた大規模街頭デモの主犯と烙印した。それらはまたディレクター手帳の‘誤訳’問題を提起し、検察は異例と言える検事5人を投じて特別捜査チームを設けて捜査に入った。担当ディレクター2人は検察の強制拘留方針に対抗して100日を超えて手配でない手配生活を送らなければならなかった。以後、検察捜査はうやむやになったがディレクター手帳は年末言論団体が授ける各種の賞を総なめにした。キム・ユジン民主言論市民連合事務局長は「'ディレクター手帳’自体が今年の韓国言論界のキーワードだと考える」と明らかにした。

[特報落下傘]落下傘の辞典的な意味は‘飛行中である航空機などから人や物を安全に土地の上におろすようにする機構’だ。ところで今年言論界にはイ・ミョンバク大統領選候補の言論特報出身者たちが報道機関と言論関連団体に落下傘を着けて着地した。イ・モンリョン スカイライフ社長,チョン・クンロク アリラン放送社長,ヤン・フィブ韓国放送広告公社社長,ク・ボンホンYTN社長,イム・ウンスン新聞流通院長,ソ・オクシク韓国言論財団理事,チェ・キュチョル ニュース通信振興会理事長などいちいち数え上げればきりがないほどだ。キム・ジュオン前韓国記者協会会長は「参加政府の時、特報出身ソ・ドング氏を韓国放送社長に座らせようとしたが失敗するなどして特報出身落下傘は3人程度に過ぎず、しかも放送会社社長はなかった」として「しかしイ・ミョンバク政府ははるかに広範囲に露骨に言論界に特報出身落下傘を投下している」と指摘した。 キム・ドンフン記者 cano@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/media/329482.html

原文: 訳J.S