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民労総 交渉提案, 政府はおざなり

登録:2009-05-20 09:18

原文入力:2009-05-20午前07:48:32
労-政 対話 成功不透明
働き口守る企業に税制減免など提案
来月9日まで期限…ストライキは遅らせる模様

ナム・ジョンヨン記者,チョン・ユギョン記者

←イム・ソンギュ民主労総委員長(前列左側4番目)が19日午前ソウル,永登浦区の民主労総事務室で記者会見を行い、対政府交渉要求案を明らかにしている。 聯合ニュース

去る16日開かれた全国労働者大会で労働界と政府間の葛藤が最高潮達した状況で、全国民主労働組合総連盟(民主労総)が19日対政府交渉を提案したのは民主労総指導部の ‘対話重視’ 態度から始まったと見られる。先月1日当選したイム・ソンギュ民主労総委員長は庶民と社会的弱者とも共に歩むとして ‘社会連帯戦略’ を発表し政府との対話方針を宣言した経緯がある。
だが民主労総の対政府交渉要求案は政府政策と正反対の要求も含まれており ‘労-政対話’ が成就するかは非常に不透明だ。

■民主労総提案, 実効性あるか

民主労総は「実質失業者が340万人を越え、庶民の借金は800兆ウォンを越えて久しい」として「労働基本権の尊重と正しい労働・経済・産業政策を通じるだけで労働者・庶民の経済危機を突破することができる」と明らかにした。

民主労総は失業給付支給期間を12ヶ月まで延長し働き口を守る企業に税制減免恩恵を与えるなど失業対策強化要求を前面に出した。もちろん期間制使用期間4年延長など非正規職法改定案廃棄,特殊雇用職労組活動認定など労働部に方向旋回を要求する既存の主張も再確認した。キム・テヒョン民主労総政策室長は「民主労総が社会全般の経済・労働政策に代案を提示し対政府交渉案を提示したのは1998年救済金融危機以後初めて」と話した。

だが民主労総のこうした要求が現政権に通じるかという疑問も少なくない。直ちに政府側では ‘6月ゼネストに先んじた名分作り’ ではないかという疑いが出てきている。労働部はこの日、民主労総提案におざなりな反応を示した。

これに対して民主労総側は「傘下の市・道本部で地方自治体交渉要求案を確定し団体長に面談するなど交渉を進行中」としながら「政府が受け入れることのできない理由はない」と主張した。

■労-政 我慢較べに入るか

民主労総が対政府交渉案を提案し来月9日まで待つこととした以上、労働界と政府の緊張局面はしばらく我慢比べに入るものと見られる。民主労総が操り上げることもできると公言したゼネストも遅れる公算が高い。イム・ソンギュ委員長はこの日「交渉を提案すると言っておいてストライキを一ヶ月早めるわけにはいかないので、来月9日以前にストライキに入る可能性は希薄だ」として「ただ、政府が強力な弾圧で一貫するならば最後の選択をするほかはない」と話した。

ところが政府は ‘民主労総が闘争を中断すれば対話に臨む’ という方針なので、労働界と政府の対話の糸口を期待しにくいという分析が支配的だ。チョン・ウンベ労働部労使協力政策局長は「労働者大会で暴力事態を起こし、きちんとした遺憾表明もなかった」と不満を表わした。

労・政のこういう見解の差のためにストライキの時限爆弾を一時停止しただけという分析も出てくる。特に来る6月臨時国会では非正規職法・最低賃金法改定案処理問題が本格議論される予定であり、大規模な労-政対決事態が起きる可能性もある。イ・スンチョル民主労総スポークスマンは「建設労組と貨物連帯など特殊雇用職労組は5月末に準備されたけんかをする可能性が大きい」として「民主労総次元では保健医療労組・言論労組などと時期を調整しており、特定時期に闘争とストライキを集中する時期集中型ストライキになるだろう」と明らかにした。 ナム・ジョンヨン,チョン・ユギョン記者fandg@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/355820.html 訳J.S