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ビルの林に城郭を探せ

登録:2009-05-14 20:36

原文入力:2009-05-14午前12:39:22
[マガジンesc] escウォーキング マップ6.ソウル城郭-南東側区間
崇礼門から南山,国立劇場を経て奨忠体育館まで 1区間6km
奨忠体育館から光熙門,興仁之門を経て恵化門まで2区間5.5km

イ・ビョンハク記者

←新堂2洞から奨忠体育館付近につながる城郭. 大きな城石を下に積み、上に小さな城石をきめこまかく積んだ姿で、世宗の時に築城されたことが分かる。城郭上部の女墻部分は最近復元したものだ。写真右側に粛宗の時に積まれた城石も見える。

ソウル城郭に沿って巡る城郭循環路が全て通れるようになったのは2007年だ。1968年のスパイ浸透事件以後、北岳山と仁王山は一般人の出入りが禁止されてきた。1993年に仁王山が先に一般に開放され、参加政府の時に北岳山,粛靖門~彰義門区間の城郭道が開かれて、はじめてソウル城郭に沿って巡る散策旅行が可能になった。最近、緑色連合は頂上征服型登山文化を改善するための代案としてソウル城郭循環探訪路を捜し出して<ソウル城郭巡礼の道>という小冊子を出した。このパンフレットが提示する基本コースを土台に18.2kmの城郭道を4区間に分け4日かけて歩いた。緑色連合ノ・サンウン幹事とソウル市文化財管理チーム キム・ヨンス主任が各々一部コース巡礼道を案内した。

初日. 1区間(崇礼門~南山~国立劇場~奨忠体育館)

ソウル城郭道は美しくも悲しい道だ。崇礼門①で始まって終わる城郭道散策は残念始まり痛みで終わるだろう。焼失した崇礼門。覆い幕の内側では復元工事と発掘作業とが同時に行われている。崇礼門横の宣恵庁跡②表示石から歩き始める。宣恵庁は大同米と布銭を税金としてかき集めた官衙だ。1608年(宣祖41年)から1894年(高宗31年)まであった。

崇礼門前の道の向かい側の南山陸橋側に上がる。1961年に作られた南山陸橋を渡り、SKビル前で過去の城壁の痕跡を一部見ることができる。以後、道の向かい側の無数の階段を歩いて上がれば南山の中腹に達するまで城壁は消える。白凡広場をすぎて階段道に沿って安重根義士記念館③前で一息つく。巨大な石に彫られた安義士の文字のそばに2010年開館を目標に新しい記念館工事が進行中だ。また石段を上がり森の道が始まった後に、階段道の石垣の右側斜面が城郭であることを知ることになる。見下ろせば黒い城石がはめ込まれた城壁がアカシアの森の間にのびている。

城郭の南東側は慶尚道,南西側は全羅道の人々が積んだ

ケーブルカーの終点をすぎれば烽燧台 ④・八角亭⑤と南山Nタワー⑥がある南山(木覓山(モンミョクサン)・仁景山(インギョンサン))の頂上だ。八角亭の前には国師堂跡であることを知らせる標示石がある。太祖は漢陽遷都の後、こちらに木覓山神を迎える霊廟を作り国の平安を願う斎を上げた。日帝がここに朝鮮神宮を作り国師堂は仁王山麓に移された。烽燧台では毎日(月曜日を除く)午前11時~12時30分のろし儀式を挙行する。狼煙はたいまつと煙を意味する。昼には煙を炊き、夜には火をおこし緊急状況を知らせた。

循環バスの停留場を過ぎ緑陰茂る道を歩いて降りて行く。南山南側循環路だ。道の右側の築台が城郭だ。道が城郭を横切る地点では城郭の姿があらわれる。世宗の時に積んだ城壁だ。ここから城郭は山に上ぼり、道は南山固有松探訪路⑦(毎週木曜日午後開放)側につながる。松が抱えられないほどではないけれど、森はうっそうとして松のにおいを濃く感じることができる。国立劇場⑧をすぎて自由総連盟正門に入る。漢南洞へ渡る峠には世宗の時に建てて閉鎖された南小門跡⑨であることを知らせる標示石がある。そばのタワーホテル敷地でも最近、城郭跡を発見したと言うが工事中のため確認することはできない。自由総連盟の築台の一部も昔の城石だ。

←ソウル城郭道2区間 奨忠アートマンション横の路地に残っている城郭.

東大門では城郭発掘調査現場見物も

後方の山道を上がれば南東側コース中、最も明確なソウル城郭がその姿を表わす。女墻に沿って歩いて城郭が終わる所で城の外側に出て行き城壁に沿って降りて行く。苔むして銃弾の当たった色とりどりの城石が見えるほど美しく迫る。曲がりくねった城壁に沿って散歩道が続く。地面に照明施設を設置して夜11時まで城壁を明るく照らす。世宗の時と粛宗の時に築城された城石が明確に区分できる。‘始面’(割り当てられた工事開始地点)や地域名などが彫られた刻字石もしばしば眼に触れる。ソウル城郭の南東側は主に慶尚地域住民たちが、南西側は全羅地域住民たちが積んだという。

暗門⑩付近のスーパーでミネラルウォーターを買い喉の渇きを癒し汗を拭った。暗門は住民たちが利用した非公式の出入口だ。一緒に歩き携帯用水筒を取り出して飲んだ緑色連合ノ・サンウン幹事が話した。「朝鮮五百年も歴史が染みこんだこの美しい城郭について未だに都市美観用装飾物と考える方々がいます。ソウル城郭自体を知らない人も多いよ。」

新羅ホテル横を過ぎて奨忠体育館が見渡せる大通りで城壁は切れる。ここまで約6km、4時間余り歩いた。

二日目. 2区間(奨忠体育館の後、GS25コンビニエンスストアーから光熙門~東大門デザインパーク(工事中・旧 東大門運動場)~興仁之門~洛山公園~恵化門)

88食堂前から丘の上の新堂洞天主教会側に上がる。もう城郭は切れてその跡だけが住宅街路地のあちこちに残っている。奨忠アートマンションそばの路地とソンバンビルディング向い側の左側路地に築台として使われている城郭跡が見える。城郭に沿って歩いて見れば城石を見れば築造時期はあらまし推し量れる。ノ幹事が城石を指して話した。「これは世宗の時の方式に見えますね。あっちのはちょっと粛宗らしいでしょう?」

奨忠パシフィックマンション路地を回って降りてきて、道の向かい側の階段道(チャンスギル)を上がる。右側に光熙門⑪に降りて行く‘水口門キル’の標示が見える。水口門(屍口門)というのは光熙門の別称だ。西小門(昭義門)と共に都城の中の死体を送りだした門を言う。光熙門は道の真ん中にあったものを現位置に移した。漢陽工業高校側に道を渡りソウルメトロ東大門別館横に行く。別館の後の東大門運動場駅2番出口に小さな憩い場がある。駅内のトイレを利用することができる。

旧東大門運動場跡⑫では東大門デザインプラザ・パーク工事が真っ最中だ。最近、運動場の地下からソウル城郭跡が発見された。現在発掘調査が進行中だ。工事現場の覆い幕に沿って回れば、透明ガラスを通して発掘現場を覗き見ることができる。80余年前、日帝が興仁之門~光熙門をつなぐ城郭を崩し東宮結婚記念として京城運動場を作ったのが東大門運動場の始まりだ。発掘後、城郭一部も復元する予定という。

ファッションモール・ショッピングセンターが立ち並ぶ道を通り屋台街を経て興仁之門側に足を移す。清渓川水路の上には五間水門⑬が架かっている。昔ここの城郭内側は水が溜まる所だったので城壁にドーム型の5つの水穴をあけたという。橋横の水際にこれをまねた五つの虹門を作っておいた。興仁之門⑭前には1907年に取り壊された五間水門の場所であることを知らせる標石が設置されている。宝物1号興仁之門を見て東大門駅6番出口に入り1番出口に出てくる。ここから城郭の道がまた通じている。梨花大病院横だ。洛山地域文化遺産解説案内板そばの上部城壁には刻字石が多数見られる。

車道にあった恵化門は山の麓に移され

城の外につながる路地はまもなく木々が茂る散歩道につながる。亭子と城跡教会を過ぎ暗門にぶつかり城内に入る。道の左側はびっしりと旧住宅街が続く。梨花洞山の村だ。日本式家屋に似た二階家もしばしば眼につく。化粧室・洛山体育会を過ぎれば城郭が道で途切れ、道は左側の洛山公園⑮に入る。広場横の暗門の外側、漢城大西側地域は宅地造成工事中だ。城内側の道を歩いて降りて行き木の階段で路地を曲がればロボット博物館を経て恵化駅前に出ることになる。恵化洞交差点右側に道を渡り、しばらく歩けば恵化門(16)だ。四小門の一つ東小門だが、本来は道路の真ん中にあったものをを移して作ったものだ。約5.5km,3時間かかる。

←ソウル城郭-南東側区間

ウォーキング メッセージ

1区間開始点の崇礼門は市庁駅2号線9番出口か1号線7番出口。1号線のソウル駅4番出口,4号線会賢駅5番出口を利用して行く。2区間開始点の奨忠体育館は3号線東大入口駅4,5番出口を利用する。2区間出発点の交差点左右に何でも置いてあるスーパー・GS25コンビニエンスストアーがあり古びた食堂も集まっている。88食堂はチゲ定食とおかずがおいしい。粟ご飯が出てくる。5千ウォン。光熙門から歩いて7~8分のキョンドン教会前の平壌冷麺は名の通った冷麺屋。出し汁も出し汁だが麺が特にすばらしい。

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時速1.5km,時計反対方向で

散歩に出かける前に手に入れたい簡単情報

ソウル城郭の道18.2kmを歩いて10回ほど見て回ったという緑色連合ノ・サンウン氏は「城郭の道は怠けるようにきょろきょろ見回して歩いてこそ歴史の香りを感じられ景色も本当に楽しむことができる」と強調した。彼は時速1.5kmで歩くことを薦めた。ゆっくり散策する速度だ。城郭の道巡礼に先立ち知っておいた方が良い点を整理した。

◎地図を要しよう|歩き出す前に、立ち寄る地点をあらかじめチェックし文化遺跡についてはまず勉強しておけば有益だ。緑色連合で出している小冊子<ソウル城郭巡礼の道>には詳しい地図と遺跡の説明が添えられていて便利だ。ソウル市内の観光案内所で無料でもらえる。緑色連合ホームページ(www.greenkorea.org)資料室から‘PDFファイル’でダウンロードすることもできる。

◎水とカメラの準備は基本|小さなリュックサックに水とおやつを準備するようにする。特に水を求めにくい北岳山区間や仁王山区間では必須だ。北岳山・仁王山区間は軍事施設地域なので写真撮影は決められたところでのみ可能。

◎時計反対回りに歩け|ソウル城郭の道は概して時計反対方向で歩くのが楽だ。特に仁王山・北岳山の西南側区間は急傾斜だ。電車の駅など出発点にも便利で風景鑑賞にも良い。

◎文化遺産解説師を探せ|ソウル城郭の全体区間解説師はいない。北岳山区間の場合、マルバウィ案内所(02-765-0297)と彰義門案内所(02-730-9924)から毎日(月曜日を除く)午前10時と午後2時に各々解説師が出発する。

◎北岳山区間は身分証持参を|粛靖門案内所・マルバウィ案内所・彰義門案内所で身分証を見せ人的事項を記入しなければならない。区間開放時間は午前9時から午後3時(までに入場)までだ。月曜日休業.

文イ・ビョンハク記者leebh99@hani.co.kr・写真パク・ミヒャン記者mh@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/specialsection/esc_section/354857.html 訳J.S