12日に始まり13日深夜12時を過ぎるまで14時間にわたり進行された南北高位級接触は、合意事項も、共同報道文も出せないままひとまず終わった。 再会の約束をしたかも知らされなかった。
政府は今回の接触が進行される間、対話がいつ始まって休会はいつしたのかなど、簡単な状況説明以外には一切口を閉ざした。 今回の接触の実質的当事者である大統領府は、対話議題や状況などを尋ねる記者たちに "言論窓口を統一部に一元化した" として回答を統一部に押し付けた。 しかし今回の接触から事実上排除された統一部は "説明することはない" と繰り返すのみだった。
代わりに統一部は、北側代表団が板門店(パンムンジョム)軍事境界線を越えて来て、南側代表団と挨拶する場面などが編集された57秒の動画一つと写真6枚だけをちりんと言論に公開した。 少なくとも南北首席代表の挨拶や徳談、会談の雰囲気などを言論に比較的詳しく公開してきた過去の前例に照らして今回の対応は極めて異例だ。 この日、統一部記者室では "主務部署である統一部を締め出して南北対話を主導する大統領府が、保安と便宜性を前面に出して国民の知る権利まで無視した" という批判があふれた。
統一部が公開した映像資料を見れば、キム・キュヒョン大統領府国家安保室1次長など南側代表団はこの日朝、板門店から軍事境界線を越えて南側地域へ入ってきたウォン・ドンヨン統一戦線部第1部部長など北側代表団を会談場である平和の家内へ喜んで迎えた。 ‘平和の家’内であらかじめ待機していたキム1次長らは、北側代表団が近づくや握手をしながら "ようこそ" と明るい表情で挨拶した。 ウォン副部長なども "お会いできてうれしいです" と明るく応じた。
両代表団は会談場に入った後、席につきながら再び手を取り合った。北側代表団の中央に座ったウォン副部長は "改めてうれしいです" と挨拶の言葉をかけ、キム1次長は緊張した雰囲気を意識したように "遠くからようこそいらっしゃいました" と応対した。 キム1次長は続けて "どうぞお座り下さい" としてウォン副部長に着席を薦めた。
これに先立ってキム1次長など南側代表団は朝7時30分頃、ソウル三清洞(サムチョンドン)の南北会談本部でリュ・キルチェ統一部長官と話を交わした後、板門店に出発した。 キム1次長は車両に乗り込む直前に記者たちに 「新しい韓半島の機会を探求するために開かれた姿勢と気持ちで臨もうと思う」と覚悟を明らかにした。 彼は議題と関連して 「ご存じのように決まっていない」として「南北関係事案を中心に行うが、離散家族対面行事が合意したとおりうまくいけるようにすることに重点を置く」と話した。
北韓は今回の接触を比較的速かに報道した。 <朝鮮中央通信>は会談開始1時間20分余り後の午前11時24分 "南北高位級接触が12日板門店で進行される" と報道した。 この通信は "我が方からウォン・ドンヨン朝鮮労働党中央委員会副部長を団長にして、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会構成員が参加し南北関係と関連した問題を協議することになるだろう" と伝えた。
パク・ビョンス先任記者 suh@hani.co.kr