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慶北道, 大統領府に ‘誇張報告’

登録:2009-04-29 11:24
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/352300.html

原文入力:2009-04-29午前10:27:19
“忠州ダム 平常時水位 140m…南漢江~洛東江連結すれば一石二鳥効果”
水資源公社側 “昨年平均125m…事実と違う”
市民団体 “大運河調子に合わせて急造” 非難

 慶北道が大統領府に南漢江水を洛東江に引いてくる事業を建議し、一部誇張された報告資料を根拠としたことが明らかになった。

 慶北道は27日、大統領府迎賓館で開かれた ‘4大河川再生合同報告大会’ で 「忠州ダム~聞慶 慶泉ダム31km区間を導水路で連結すれば洛東江水量確保と南漢江洪水予防など一石二鳥の効果を出すことができる」と建議した。慶北道は「南漢江水路の忠州ダム水位は ‘平常時にも洪水位の145mに肉迫する140m程度’ として比較的水資源に余裕がある反面、洛東江水路は4大河川中で最も小雨地域であり年間1億7千万tの用水が不足しており4~5年周期で日照りが発生している」として水路連結の正当性を強調した。道はこれを根拠に約5千余億ウォンの事業費がかかる南漢江-洛東江水路連結のための導水路工事を大統領府に建議した。

 だが<ハンギョレ>が韓国水資源公社忠州圏管理団側に確認した結果、ダム建設以後昨年まで忠州ダムの平均水位は127mに止まっていた。平常時水位が140mという慶北道の基本前提が事実と大きな違いが生じており、結果的に慶北道が誇張報告をしたわけだ。

 忠州圏管理団側は「昨年の忠州ダム平均水位は約125mであり、水が比較的多い9,10月にも130m程度で、普段は120mを少し越える水準であり、慶北道の平時水位140m主張の根拠が分からない」と明らかにした。忠北,忠州市イ・ジュンガプ副市長も「忠州ダムも水がなく底を見せる場合が多いのに、譲ってあげられる水があるかどうか分からず全く検討対象にならない」と言い切った。

 状況がこのようになるや資料を作った慶北道関係者は「韓半島大運河研究会資料と忠州圏管理団側資料を利用して作ったもので、平常時水位が140mというのは水が比較的多かった6月21日~9月20日期間の平均を言ったまで」と苦しい弁明をした。だが、慶北道が根拠として提示した資料には忠州ダム ‘常時満水位(6月21日~9月20日) 141m’と記録されており、結局この関係者が常時満水位をその時期の平常時水位と間違え資料を作ったという指摘を受けている。

 常時満水位は非洪水期にそのダムが貯めることができる上限水位であり平常時水位とは異なる。該当参考資料に ‘洪水期制限水位138m’ とされているが誤りを正すことができなかった。

 これに対して大邱環境運動連合コン・ジョンオク事務局長は「地方自治体が政府の大運河に調子を合わせて、十分な検討もなしに踊って生まれたハプニング」としつつ「西も東も分からずに急造された手抜きプロジェクトを提出するようなマネを中断しなければならない」と指摘した。 パク・ヨンニュル記者 ylpak@hani.co.kr

原文: 訳J.S