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ユ・インジョン前ソウル市教育長 “教師解任,公平性完全に失った”

登録:2008-12-21 22:32

原文入力:2008-12-21午後07:29:35
教育庁が教師たちを‘追い出さなければならない敵’として見ているようだ
教育長が世論収斂せずに独走…教育が逆行している

チョン・ミニョン記者チョン・ヨンイル記者

←リュ・インジョン前ソウル市教育長. チョン・ヨンイル記者

「一斉試験のような試験を頻繁に行うほど子供たちは点数競争に陥り、創造力と競争力はむしろ低下することになります。」1996~2004年までソウル市教育長を歴任したユ・インジョン(76・写真)高麗大名誉教授(教育学)は21日「前任教育長としてソウル市教育庁を批判することは常に慎重にしている」としながらも「市教育庁が国際中と一斉試験など問題が多い政策を一方的に強行する姿を見て、‘教育が完全に逆行している’という考えを消すことはできない」と語った。

教育長在職時期、小学校の一斉試験を廃止して成績表から‘秀優美良可’をなくしたユ教授は、特に10余年ぶりに復活した小学校一斉試験に対して苦言を投じた。彼は「96年に小学校の一斉試験を廃止したのは、小学校時期は試験を受けて知識を測定するよりも創造力と潜在力の開発が重要な時期と考えたため」とし「学生たちの学力診断が必要ならば今までしてきたように標本集団だけを対象に評価すれば良い」と指摘した。彼は「教育当局が立ち上がって生徒たちを線引きすれば危機感を感じた父母は子供たちを塾にやるしかなくなる」と付け加えた。

去る10月行われた一斉試験の時、生徒たちの野外体験学習を許可した教師7人が罷免・解任などの重い懲戒を受けたことについいて、彼は「市教育庁は彼らを同僚教師として見るのではなく追放しなければならない敵’として見ているようだ」として「他の懸案についいての懲戒程度と比較した時、完全に公平性を失った決定」と言い切った。

彼はまた「懸案の性格を見れば、教師たちはどうなろうと教育に対する自分の所信により行動したと見える」として「むしろ論議のある教育政策について正しいい世論収斂過程を経ることなく押し通したソウル市教育庁が原因を提供した側面が明確にある」と指摘した。

彼は「ソウル市教育長は何より外部の色々な圧力から教育の政治的中立性・専門性を守ることが重要だ」と強調した。在任期間中、キム・ヨンサム・キム・デジュン・ノ・ムヒョン三政府を経験した彼は「政治権力はその属性上、眼に見える実績を出そうとする場合が多い」として「政権が変わる度ごとに一斉試験を復活させようとする試みが続いたが、市・道教育長らと一致団結して阻んだ」と語った。

「教育長として政府や外部団体らと絶えず意見を調整して説得することが重要です。事実、教育長はそういうことをしろといっているが、今はそのような手続きは全部省略して政府政策にだけ忠実について行っていて気がかりだ。」

ユ教授は「今は教育が逆行してけれど、結局は本来の姿に戻る」と楽観的な展望を述べた。創造力と潜在力の開発を重視し生徒たちの多様な特性を評価する世界的傾向に逆らうことはそんなに長くは続かないだろうと考えるからだ。 ユ教授は「それでも教育が正常な軌道に落ち着くまでに幼い生徒たちが肉体的・精神的に耐えなければならない苦痛が心配」と語った。

文チョン・ミニョン記者 minyoung@hani.co.kr,写真チョン・ヨンイル記者 yongil@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/328925.html

原文: 訳J.S