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‘高位役員息 子息 酒の席’ には 沈黙, 真実要求には“悪意的名誉毀損”

登録:2009-04-27 17:09

原文入力:2009-04-27午後04:34:39
朝鮮日報 ‘我田引水’ チャン・ジャヨン氏報道

イ・ムニョン記者,アン・チャンヒョン記者

←故チャン・ジャヨン氏 性上納強要疑惑などに対する警察の中間捜査結果発表を報道した25日付<朝鮮日報>の記事と社説.

タレント故チャン・ジャヨン(29)氏 性上納疑惑事件の警察中間捜査発表に対する<朝鮮日報>の報道態度が論議を産んでいる。この間、厳正な捜査を要求してきた多くのマスコミの報道が名誉毀損だとして法的責任を問うと明らかにする一方で、自社高位役員の子息が内密調査中止された事実は全く伝えなかったためだ。

捜査結果の有利な部分だけを報道, “言論・市民団体左派” 罵倒
公人の関連した疑惑捜査要求, 言論が当然しなければならない責務

専門家たちは‘公人’である朝鮮日報高位役員に対して厳正捜査を要求するのは言論が当然にしなければならないこととし、朝鮮日報の抗弁は正当性を得にくいという見解を示した。

朝鮮日報は警察の中間捜査結果発表翌日の25日付新聞1面と社説,8・9面記事を通じて自社高位役員の無嫌疑結論内容を集中的に浮き彫りに下。特に誤ったマスコミの報道と国会議員の根拠のない攻撃により、この役員が深刻な名誉毀損にあったという主張には多くの紙面を割いた。

‘デマで人格殺人’という題名の8面記事は、チャン氏事件と朝鮮日報高位役員との関連性を厳正捜査することを要求した報道機関と市民団体などを ‘左派媒体’ と ‘左派市民団体’ と指し示し、「デマを流布する人々は他の人を攻撃し窮地に追い詰める過程自体に快感を感じる」という専門家の分析まで付け加えた。特に社説 ‘朝鮮日報の名誉を傷つけた49日間の誹謗攻撃’ は<ハンギョレ> <韓国放送> <文化放送> <オーマイニュース>などの関連報道を”悪意的名誉毀損攻撃”としつつ法的対応方針を明らかにした。

しかし、言論学者らは朝鮮日報高位役員の関与疑惑を徹底的に糾明することを要求するのは報道機関としての当然の責務と指摘する。チョン・ジェチョル檀国大教授(言論映像学部)は「チャン・ジャヨン文書に朝鮮日報役員の名前が挙がったというのに、言論が国民の知る権利次元で記事化しないならば一体何を書けるということなのか」と反問し「警察の厳正な捜査を要求するのは言論として当然すべきこと」と語った。

ムン、ジョンデ東義大教授(新聞放送学科)も「韓国社会で影響力が大きい新聞社である朝鮮日報高位役員は公人であり、彼に関する報道も公益的懸案」として「(自社役員報道が‘悪意的名誉毀損’という)朝鮮日報の論理は、‘疑惑ある懸案に言論が沈黙しなければならない’ という意味で、自らを締めつけることに他ならない」と批判した。

パク・ギョンシン高麗大教授(法学専門大学院)は「ハンギョレなどの報道は ‘真実が何かを明らかにしなさい’ ということであり、‘これが真実だ’ と言ったものではないので名誉毀損ではない」と語った。朝鮮日報高位役員の場合△チャン氏が文書で直接名指し△チャン氏遺族が告訴した当事者で△有力要人として公認の地位を持つという側面から言論が ‘小さな可能性’ でも注目するのが当然だということだ。

こういう脈絡でこの高位役員捜査に消極的な姿を見せてきた警察に対する言論の叱責も当然の責務という指摘だ。警察は中間捜査結果を発表し、この高位役員に対する調査日時や方式などを一切説明せず、チャン氏事件の鍵を握ったチャン氏所属会社代表キム・某(40・日本逃避中)氏を調査することが出来ない状態で主要捜査対象中で唯一の無嫌疑処分を下した。キム代表が逮捕された後の追加調査の余地を警察自ら封じ込めたわけだ。

朝鮮日報は特に25日付紙面で自社高位役員の子息がキム代表と酒の席を共にし、内密調査中止された事実については全く報道しなかった。この高位役員の子息とキム代表の酒の席は、中間捜査発表で初めて明らかにされた。警察はチャン氏文書の「<朝鮮日報>高位役員の子息である<スポーツ○○>高位役員と酒の席を作り、ルームサロンで接待をさせた」という内容を土台に、役員の子息に対する捜査を進行したと伝えられた。この高位役員の子息はしかし「キム代表と酒の席を共にしたが、チャン氏が参加したか否かは分からない」と主張し内密調査中止処分が下された。

イ・ムニョン,アン・チャンヒョン記者moon0@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/351888.html 訳J.S