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開城工業団地から撤収した50代 会社幹部 自殺

登録:2013-05-03 21:27 修正:2013-05-04 07:16

開城(ケソン)工業団地で働いていたが撤収した50代の会社員が自ら命を絶った事実が一歩遅れて知らされた。

 3日仁川(インチョン)桂陽(ケヤン)警察署と関連業者関係者たちの話を総合すれば、先月30日朝7時頃、仁川 桂陽区 暁星洞のマンション ベランダで開城工業団地から撤収したD社の生産部長チョン・某(53)氏が首をくくって亡くなっているのを夫人のビョン・某(52)氏が発見し119に申告した。

 チョン氏は自動車部品製造業者であるD社に2年前に入社して、開城工業団地にあるこの会社の工場で生産部長として仕事をしてきたが、去る3月に開城工業団地から撤収してこの会社の本社がある松島(ソンド)工場に出勤していたと警察は伝えた。 警察はチョン氏が自身が設計した機械で欠陥が生じ部品生産に支障をきたすと罪悪感とうつ病に苦しめられ血圧まで高くなり薬品治療を受けていたと調査されたと明らかにした。

 警察関係者は「チョン氏が北韓が開城工業団地労働者の撤収を決定(4月8日)する一ヵ月前に撤収した。 会社の経営者でもないため先月26日の政府の開城工業団地労働者帰還決定などと関連させるのは無理だと見る」と話した。

 会社関係者は「チョン部長の自殺と関連していえることはない。 残念なだけだ。 何故自殺したのか会社としては分からない」と話した。

 しかし、一部では‘うつ病などを病んだチョン氏が開城工業団地で仕事をしていた北韓労働者の撤収とわが政府の入居業者職員撤収決定など最近の開城工業団地状況を見守りながら開城工業団地復帰の可能性が低くなり、これを悲観して命を絶った可能性もある’という指摘も出ている。

 D社は仁川松島(ソンド)国際都市に本社を置いていて、燃料ポンプ・フィルターなど自動車部品を生産し、世界60余ヶ国に輸出していたという。 北韓労働者400人余りが仕事をしてきたD社開城工業団地工場は政府の決定により開城工業団地で仕事をした職員6人が全員撤収した状態だ。

仁川/キム・ヨンファン記者 ywkim@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/585868.html 韓国語原文入力:2013/05/03 20:22
訳J.S(1025字)

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