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北 ‘開城工業団地’ 圧迫…南, 妙案なく重苦しい

登録:2009-04-21 11:47

原文入力:2009-04-20午後09:36:48
[南北21日開城接触]

ソン・ウォンジェ記者,ファン・ジュンボム記者

イ・ミョンバク政府スタート以来、初めて北側地域の開城で21日南北当局者らが会う。これを翌日に控え政府は20日接触準備で忙しく動いた。しかし北側の意図と予想議題など基礎的な情報不足にともなう予測の不確実性に苦しまなければならなかった。

南PSI参加時は通行遮断・抑留者議論する
政府, 情報不足 関係長官会議も形式に止まる
北側 主張だけ一方通知後、‘接触終了’ 憂慮も

イ・ミョンバク大統領はこの日午前、大統領府で関係長官会議を招集し、状況を点検して対策を議論した。イ大統領は会議で特に北韓に抑留中である現代峨山職員O氏の身辺保障のための努力を注文したと知られた。政府は21日の接触で、この間北側がイ大統領と政府を誹謗してきたことに対して遺憾を表明する方案も論議したと伝えられた。

しかし、この日の会議でも21日の接触がどんな内容と形式を帯びるのか鋭い予測を出せなかった。大統領府関係者は「集まって座って明日予想される状況を点検・整理する水準だった」として「予想議題もまた我々や記者でも考えることができるのと全く同じだ」と話した。

今のところ北側から誰が接触に出てくるかも明らかでない。統一部関係者は「北側が ‘開城工業団地関連’ だと言った点から公団管理当局の中央特区開発指導総局のキム・イルグン総局長またはパク・ミョンチョル第1部総局長が出てくるのではないか」と話した。北側が重大事案を通知するといった点を見れば総局長級が出てくる可能性がある。だが、南側当局者代表が局長級のキム・ヨンタク統一部開城工業団地支援団長という点からは次官級の総局長の代わりに局長級の副総局長を前面に押し出すこともありうる。政府はこの日キム団長など南側参席者7人の名簿を北側に通知した。

開城工業団地入居企業のある関係者は「パク・ミョンチョル第1部総局長は保衛部出身の実力者で、保安・監察分野を受け持っている」として「キム総局長よりパク副総局長が出てくる場合、大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)等の政治軍事的問題が議論される可能性がむしろ高いと見なければならないだろう」と話した。もちろん二人とも実務責任者であるだけに、平壌次元ですでに決定された内容を代わりに読む役割以上ではないという指摘も多い。

南側訪北団は21日午前9時、車で都羅山南北出入り事務所(CIQ)を出発し開城工業団地に行き接触する。一旦、接触場所は開城工業団地内管理委員会事務室になる可能性が高い。

←イ・ミョンバク政府スタート以後、南北接触日誌

北側は接触で△PSI参加にともなう開城工業団地通行遮断△現代峨山職員O氏事件処理などを取り上げ論じると予想される。南側は‘PSIは南北関係とは別個’ という論理と ‘南北合意書にともなうO氏処理’ を強調するものと見られる。また ‘開城工業団地発展方案協議’, ‘出入・滞留共同委員会設置’ 等の後続措置と日程を提案し南北対話持続の契機にするという構想だ。

しかし政府は北側態度を見れば、北側が自分たちの主張だけを一方的に通知して立ち上がることができるという点を憂慮している。南北対話持続どころか、まともに反論すらできずに帰ってくる状況が起き得るということだ。大統領府関係者は「北韓が開城工業団地と関連し、事態の責任を転嫁しようとする可能性が高い」として「特に北側が自分の言い分だけ言って立ち上がる場合、私たちはどのようにするべきかが悩み」と話した。政府は書面で立場を伝達する方案も検討中だと知らされた。

昨年2月イ・ミョンバク政府スタート後、南北当局間の出会いは同年10月の軍事実務会談と軍事実務接触が一回ずつ板門店と軍事境界線上で開かれた程度だ。6者会談傘下のエネルギー・経済協力実務グループ次元の協議が昨年3月と6月に板門店で開かれたが南北関係でなく多者議題を議論する席だった。

ソン・ウォンジェ,ファン・ジュンボム記者wonje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/350763.html 訳J.S