本文に移動

PSIか, 開城工業団地か ‘別れ目’に

登録:2009-04-20 09:22

原文入力:2009-04-19午後07:26:02
[ニュース分析] 南北開城会談展望
北 “南側 PSI参加, 露骨対決布告” 警告
政府強硬対応時は南北関係 破局 駆け上がる模様

イ・ジェフン記者

←キム・ジョンイル北韓国防委員長が新しく完工した平安南道,ヨンウォン発電所を現地指導していると北韓官営<中央放送>が18日報道した。キム・ギナム労働党中央委員会秘書とチャン・ソンテク労働党行政府長,ヒョン・チョルへ・パク・ジェキョン朝鮮人民軍隊長などが随行した。<朝鮮中央通信>は19日この写真を公開し、撮影日は明らかにしなかった。ヨンウォン発電所は1996年に工事を始め12年ぶりに完工したもので発電容量は13万5千余Kwに達すると推定される。平壌/朝鮮中央通信連合

イ・ミョンバク政府スタート以後、悪化を繰り返してきた南北関係が再び重大な峠道に入っている。
北韓が16日「開城工業団地と関連した重大な問題を通知することがある」として ‘管理委員会主要幹部と責任ある南側当局者’ が21日に開城に来いと通知し、政府は18日午前イ・ミョンバク大統領主催で緊急関係長官会議を開き、19日に予定された大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)全面参加発表を21日の開城接触後に延期した。北側は18日午後、南側のPSI参加は「露骨な対決布告,宣戦布告」と繰り返し警告した。政府は21日開城南北接触にキム・ヨンタク統一部開城工業団地事業支援団長とムン・ムホン開城工業団地管理委員会委員長など10人余りを送ることにしたと19日午後発表した。

21日の開城接触で北側が通知する ‘対応措置' と、以後政府のPSI全面参加発表可否が今後の南北関係を分ける重大変数として作用する展望だ。北側が開城工業団地事業と関連した南側滞留人員の大幅縮小または全面的通行遮断措置を取ったり、南側がPSI参加発表を強行そた場合には南北関係は手のほどこしようもない渦にまきこまれる恐れがある。

政府は21日の開城接触を現政権になって初めての南北当局間接触だと意味を付与している。だが ‘通知することがある’ という北側通知文を当局間協議のための会談提案とは見にくい。前職高位当局者は「北側は開城工業団地の門を閉める最終責任は南側が負う他はないように圧迫してくるだろう」と見通した。

16日は政府がPSI参加発表時点を当初の15日から19日に先送りした一日後だ。北側の開城接触提案がPSI問題と直接関連があるか否かは明らかでない。だが結果的には21日の南北接触と南側のPSI参加発表問題が関連せざるを得ない方向に状況が流れている。北側朝鮮人民軍総参謀部スポークスマンが18日午後、官営<朝鮮中央通信>とのインタビューを通じて「大量殺傷兵器拡散防止構想に対する全面参加等を通じて加えようとするどんな圧力も私たちに対する露骨な対決布告,宣戦布告になる」と繰り返し警告したためだ。さらに総参謀部スポークスマンは「ソウルが軍事境界線からわずか50km内外にあるということを瞬間も忘れてはならない」と主張することもした。キム・ヨンサム政府の時、北側の ‘ソウル火の海’ 発言を想起させる脅迫だ。

イ大統領は18日朝食会を兼ねた緊急関係長官会議で「原則は確かに守るものの、状況に対処する時には総合的で戦略的な判断が必要だ」とし、PSI参加発表時点を21日の開城会合以後に先送りしろと指示した。イ・ドングァン大統領府報道官は「北側が何の話をしようとするのか、ひとまず聞いてみようという意味で(PSI参加発表)時期を調整することにしたもの」としつつ「PSI参加方針には変わるところがない」と強調した。

だがPSI問題は ‘北韓と関係がない’ という政府の公式説明とは違い、すでに南北関係の ‘深刻な問題’ になっており、それだけ政府の選択は難しくなった。政府が南北関係を考慮しPSI参加発表時期を再び後回しにすれば ‘北韓の言いなりになる’ という保守勢力の批判が強まりかねない。反対に政府がPSI参加発表を強行し北側が正面対抗に出て開城工業団地が門を閉めることになったり偶発的軍事衝突が起きるならば、南北関係破綻の責任をかぶらなければならない負担がある。また別の前職高位当局者は「政府が無駄にPSI カードを持ち出し進退両難の沼に落ちた」として「南北関係を管理しようとすれば当局間対話が必須であり今からでも政策を再調整しなければならない」と話した。 イ・ジェフン記者nomad@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/350589.html 訳J.S