睡眠麻酔剤であるプロポフォールを不法使用した疑いで起訴された芸能人 イ・スンヨン、チャン・ミイネ氏らが法廷で容疑事実を全面否認した。 パク・シヨン氏は弁護士選任が遅れたという理由で立場表明を次回公判に先送りした。
25日ソウル中央地裁刑事9単独 ソン・スジェ判事審理で開かれた初公判で、イ・スンヨン、チャン・ミイネ氏は 「使用事実は認めるが、医療目的で医師の処方により使用した」と明らかにした。
検察はこれら芸能人が清潭洞(チョンダムドン)l産婦人科院長M(45・拘束起訴)氏と江南区(カンナムグ)新沙洞(シンサドン)Sクリニック院長○(43・拘束起訴)氏と共謀して、皮膚の美容手術などを理由に常習的にプロポフォールを使用したと主張した。 検事は 「M氏はチャン・ミイネ氏が(プロポフォール)依存性のために投薬を要求するや、それを知りながらも睡眠麻酔の必要がないカーボクシー(脂肪吸入の一種)手術を口実にして常習的にチャン氏にプロポフォールを投薬した」と明らかにした。
しかしチャン氏の弁護人は「チャン氏は依存性がなく、皮膚美容など管理目的で使用した」としながら「芸能人は大衆から華麗な結果を要求されている。 骨を削る苦痛の中で美しさを守るために努力しているという点を見逃している。 (検察の調査で)検事が‘運動すればいいものを、なぜ皮膚手術を受けたのか’と尋ねたが、本人も運動もしてすべてしましたよ。 それでも部分別に管理しなければならなくて、苦痛に耐えて手術をしなければならない芸能人の特性を見落とした起訴ではないかと思う」と抗弁した。
イ・スンヨン氏の弁護士もやはり「使用事実は認定するが、医療目的だった」と主張した。 パク・シヨン氏の弁護士は検討が必要だとし弁論を次回公判に先送りした。
この日の公判の核心争点は、パク・シヨン、イ・スンヨン、チャン・ミイネ氏が医師と共謀したか、医師M氏と○氏が芸能人たちのプロポフォール中毒性を知りながら投薬をしたか否かだ。 M氏の弁護士も「カーボクシー手術は苦痛が伴う。 医療関係者の判断によりプロポフォールを投薬できる。 チャン氏の(プロポフォール)依存性をM氏が知ることもできなかった」と話した。 ただし、向精神性医薬品購入記録の有無について偽りを書いた点については「税金減免のために」と話した。
一方、パク・シヨン、イ・スンヨン、チャン・ミイネ氏はこの日、簡素な装いで姿を見せた。 法廷に入る前に記者たちの質問に対して、イ・スンヨン氏は「申し訳ありません」と答えた。 チャン・ミイネ氏は「公人として物議をかもして申し訳ない、法廷で潔白を明らかにする」と話した。 パク・シヨン氏は何も話さなかった。
去る13日ソウル中央地検強力部(部長パク・ソンジン)はプロポフォールが向精神性医薬品に指定された2011年2月から昨年12月までプロポフォールを常習投薬した疑いで、パク・シヨン、イ・スンヨン、チャン・ミイネ氏など3人を不拘束起訴した。 パク・シヨン氏はこの期間に計185回、イ・スンヨン氏は111回、チャン・ミイネ氏は95回 プロポフォールを使用した疑いを受けている。 放送人ヒョ・ニョン氏は42回プロポフォールを使用した疑いで略式起訴された。
イ・ギョンミ記者 kmlee@hani.co.kr