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[単独]イ大統領 PSI参加発表 “もう少し様子を見よう”

登録:2009-04-16 11:44
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/350051.html

原文入力:2009-04-16午前09:04:28
南北関係・開城工業団地 閉じられるか心配

イ・ヨンイン記者,ファン・ジュンボム記者,ソン・ウォンジェ記者

政府が15日に予定した大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)全面参加発表を週末に先送りした。大統領府関係者と政府当局者がこの日午前10時頃、参加方針を発表することとし非公式に時間まで明らかにした事実に照らしてみれば明白な混線だ。

政府の発表時期延期は初めてではない。去る5日、北韓の長距離ロケット発射直後もそうだった。外交通商部当局者は当日午前、ユ・ミョンファン外交部長官が大統領府記者会見を通じてPSI参加方針を明らかにすると伝えた。だがイ・ミョンバク大統領が主宰した国家安全保障会議(NSC)が終わった後にも発表はなされず、この当局者は「国連安全保障理事会の対応などを考慮して発表することになるだろう」と言葉を変えた。

大統領府と政府関連部署関係者たちの話を総合してみれば、こういう混線の背景には外交部と大統領府の対北強硬派の ‘ゴリ押し' と大統領府一部および統一部・国防部などの慎重論が対抗した状況でイ大統領がひとまず慎重論の手をあげたものと見られる。

イ大統領は発表時期を巡って苦心を繰り返していると知られた。大統領府核心関係者は「イ大統領は外交部で北韓がロケットを撃った後に発表しようというや、少し今後を見ようと言い、安保理議長声明採択後にも外交部が発表しようというや、もう少し時間を置いてみようと言った」と伝えた。

イ大統領が ‘苦心’ している背景は正確に知らされなかった。いくつかの推論が可能だ。

ひとまず、南北関係悪化などに対する最高指導者としての管理負担が作用したものと見られる。イ大統領は最近「必要ならば北韓に特使を送ることも可能」「(北韓のロケット発射に)軍事的対応には反対する」「開城工業団地事業は維持する」などの方針を明らかにし融和的なメッセージを相次いで投じた。

しかも北側が安保理の議長声明に ‘6者会談に参加せず寧辺核施設を再稼働する’ と強く反発しており、こういう状況でPSIに全面加入した場合、南北関係が回復不能な状況に陥りかねないという判断をすることができる。実際、北韓は南側がPSIに加入すれば ‘宣戦布告’ と見なして「直ちに断固たる対応措置を取ることになるだろう」と警告した経緯がある。このために専門家たちは西海上南北武力衝突や東海上船舶拿捕などの可能性を憂慮してきた。

併せて北側が去る3月、韓-米合同軍事演習 ‘キー リゾルブ’ 時のように南側人員の開城工業団地通行を遮断したり、開城工業団地を完全閉鎖する可能性も憂慮していると見られる。開城工業団地入居企業は政府がPSIに全面参加すれば開城工業団地事業が門を閉ざすことになる状況に追いやられかねないと憂慮してきた。南北協力事業の核心である開城工業団地が閉鎖されれば、政府の状況管理能力不在を叱責する世論が高くなりえる。

政府核心関係者は「PSI全面参加は原則的に決定された」と強調したが、イ大統領が苦心の末にPSI参加を相当期間遅らせる可能性も排除できないという観測もある。大統領府関係者は「長期間延期の可能性も完全にないとは言えないようだ」と話した。

イ・ヨンイン,ファン・ジュンボム,ソン・ウォンジェ記者yyi@hani.co.kr

原文: 訳J.S