キム・ビョングァン(65)国防部長官候補者の息子が不動産を便法で贈与してもらっていた事実が確認された。 キム候補者はこれを隠すために高位公職者財産申告を虚偽で行ったという疑いも受けている。
<ハンギョレ>による取材の結果、キム候補者が陸軍中佐として服務中の1986年、夫人ペ・某氏と長男が慶北(キョンブク)醴泉郡(イェチョングン)龍門面(ヨンムンミョン)の林野21万248㎡を購入した。 夫人ペ氏と長男はこの土地の持分を半々に分けて購入したと登記した。 当時キム候補者の長男は8才だった。 経済力のない子供の名義で不動産を購入することは贈与税や相続税を避けるためによく使われる便法だ。
この土地の持分の半分が息子名義なのに、キム候補者は高位公職者財産申告時にこのような事実を隠していたことが明らかになった。 2006年2月28日付政府官報を見れば、キム候補者はこの土地が全て配偶者の所有であり長男は何の不動産も所有していないと申告した。 便法贈与事実を隠すためにわざわざ虚偽の申告をしたのではないのかという疑問が起きる内容だ。
この他にもキム候補者の夫人ペ氏は、1990年忠北(チュンブク)清原郡(チョンウォングン)江内面(カンネミョン)の林野1万2397㎡を購入した。 ペ氏はキム候補者が韓米連合司令部副司令官を最後に退役した後の2010年にこの土地を次男に贈与した。 ここは車で20分の距離に世宗(セジョン)市が作られ地価が大幅に上がった。 1990年代初め、公示地価が1㎡当たり3000ウォンにもならなかったが、2012年の公示地価は1㎡当たり6050ウォンに2倍ほど急騰した。
慶北(キョンブク)醴泉(イェチョン)と忠北(チュンブク)清原(チョンウォン)は共にキム候補者には何の縁故もない地域であるため投機目的で土地を買ったのではないかという疑惑も提起されている。 2ヶ所の地価は公示地価基準で現在1億1000万ウォン余りに達する。
キム候補者は<ハンギョレ>との通話で「醴泉(イェチョン)の土地は義父が買ったもの」と明らかにした。 不適切な贈与ではないかという指摘に対しては「記憶が定かでなくもう一度調べなければならない」と話した。 財産公開時に息子の持分を申告しなかった点については「よく分からないが抜けていたとすればミス」と釈明した。
パク・テウ、キム・ソンシク、ホ・スン記者 ehot@hani.co.kr