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ホン・ジュンピョ知事 任期初めから“一方通行”

登録:2013-02-13 21:03 修正:2013-02-13 23:23

道議会、カン・モテク内定者 意見聴取
“業務能力など不足”として不適格 結論
ホン知事「仕事ぶりを見て判断する」
野党議員“全面戦宣言”反発

ホン・ジュンピョ慶南道(キョンナムド) 知事

 ホン・ジュンピョ慶南道(キョンナムド) 知事が、慶南道議会の人事検証過程で不適格判定を受けたカン・モテク(53)氏を慶尚南道(キョンサンナムド)ラムサール環境財団代表理事に任命し、道議会の強い反発を買っている。

 慶南道議会経済環境委員会は去る7日、カン・モテク慶尚南道ラムサール環境財団代表理事内定者に対し人事検証手続きである“意見聴取”を行ない、任用に不適切という結論を慶南道に伝達した。 しかし慶南道はこれを無視して旧正月連休が始まる前日の8日午後、カン氏を慶尚南道ラムサール環境財団代表理事に任命した。

 これについてホン・ジュンピョ知事は12日「急な父親の喪により心の余裕がなく、準備が不十分だとして意見聴取を延期してほしいと内定者が要請したが、約束通りそのまま応じろと私が押しつけた。 ひとまず仕事ぶりを見てから、本当に不適格ならば任期と関係なくびしびしと出て行くように言うつもりだ」と明らかにした。

 しかしセヌリ党所属でない道議員の院内交渉団体である民主改革連帯は、ホン知事のカン氏任命を「道議会に対する全面的な宣戦布告」と規定し、13日12時に対策会議を開くことにするなど反発して出た。

 民主改革連帯共同代表のソク・ヨンチョル道議員(統合進歩党)は「父親の喪にあったことを知って道議会がカン氏に意見聴取の延期を提案したが、本人がホン知事の指示に従って予定通りに受けると言って行なわれた意見聴取だった。 大半のセヌリ党道議員までホン知事の最初の人事に不適格意見を出したという点だけ見ても、今回の任命がどれほど深刻な問題なのか分かるだろう」と話した。

 キム・オヨン慶南道(キョンナムド)議会議長(セヌリ党)も「代議民主制の趣旨から考えれば議会の最終意見聴取結果は“道民の意”と言えるものであるから、ホン知事が議会の意見を慎重に考慮して任用可否を決めるものと期待したが、そうはならなくて非常に遺憾だ」と明らかにした。 民主統合党慶南道(キョンナムド)本部は「カン氏自ら去就を判断することを望む」としてカン氏に自主辞退を要求した。

 これに先立ち先月30日キム議長とホン知事は「慶尚南道(キョンサンナムド)出資・支援機関長任用前の道議会常任委員会別意見聴取に関する協約」を結んだ。 これに基づいて去る7日に初めて、カン・モテク慶尚南道ラムサール環境財団代表理事内定者とキム・ジョングォン慶南(キョンナム)発展研究院長内定者に対する意見聴取がなされた。 しかし、道議会経済環境委はカン氏に対し、業務理解度および業務能力の不足、財産形成過程と兵役免除についての不明確な釈明などを理由に不適格結論を下した。経済環境委はセヌリ党7人、民主統合党1人、統合進歩党1人、無所属1人の計10人の議員で構成されている。

チェ・サンウォン記者 csw@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/573657.html 韓国語原文入力:2013/02/12 21:19
訳J.S(1396字)

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