本文に移動

北京、最悪のスモッグ…空港・高速道路まで閉鎖

登録:2013-01-13 23:44 修正:2013-01-14 11:33
13日濃い霧が立ち込めた中国の瀋陽~海口高速道路の江蘇省南通付近。 中国最悪のスモッグ現象が最近続いている中で、一部の中国紙はこの霧を‘毒霧’と表現した。 南通/新華連合ニュース

 息が詰まる灰色の霧が中国北京を連日覆っている。 喉がヒリヒリする空気を避けるためマスクを着けた市民たちは忙しく歩いている。 視界が20m以下まで下がり、終日闇が去らない。

北京をはじめとする中国北部・中部の都市が最悪のスモッグで苦痛を受けている。

 12日夜11時、北京西部の西直門で測定したPM2.5(直径2.5um以下の超微細粉塵)濃度は立方m当たり993μg(マイクログラム)を記録した。 北京駐在米国大使館の自主測定値を見れば、12日午後に886μgに達した。 中国当局の規定によればPM2.5粉塵が300μgを越えれば‘全員危険水準’だ。 11日から続いている今回の汚染事態で北京の空気の質はすでに‘危険水位’を何倍も超過した。 北京市当局は12日と13日に黄色警報を発し<中国中央テレビ>(CCTV)と携帯電話メッセージ等を通じて市民に外出をひかえるよう警告した。 当局は15日までは深刻な汚染状況が続くだろうという展望を出した。

 各地で航空便の欠航と高速道路の閉鎖が相次ぎ、病院は呼吸器疾患患者で長蛇の列が出来ている。 北京南部にある南苑空港では12日午後からすべての航空便の運航を取り消し、空港全体を閉鎖した。 12日には北京~上海、北京~ハルビン高速道路など6ヶの高速道路の北京周辺区間が閉鎖された。 北京の有名小児科病院である‘児童病院’は最近1日に9000人以上の患者が呼吸器疾患で治療を受けていると明らかにしたと<新京報>が報道した。

 今回の事態は北京市が昨年初めにPM2.5超微細粉塵を測定し始めた以後、最悪の状況であり、環境運動家は最近十年余で最も深刻な汚染事態に挙げている。 湿度が高く風が少ない天候で自動車の排気ガスと石炭暖房などによる中国大都市の深刻な汚染物質が抜け出られずに累積して起きた事態だ。 中国環境保護部のサイトによれば、全国のPM2.5超微細粉塵観測都市74ヶ所中33都市が危険水位の300μgを越える深刻な汚染状態を示している。

 <新華社通信>サイトは13日‘私たちの空気はいったいどうなってしまったのか’というタイトルで今回の汚染事態をトップ記事に伝えた。 <人民日報>もPM2.5粉塵は産業化による汚染のためと指摘し、「産業構造とエネルギー消費構造の転換が必須」という専門家の発言を伝えた。

北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/569477.html 韓国語原文入力:2013/01/13 21:56
訳J.S(1221字)