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権力外圧? 顔色伺い?…‘言うべきことは言ってきた’ MBCの口 中途下車

登録:2009-04-14 10:45

原文入力:2009-04-13午後11:20:00
MBCシン・ギョンミン アンカー交替
オム社長は “競争力強化”…非常対策委 “報道局長も大統領府圧力答弁”
文化観光部・放通委・ハンナラ・ニューライト ‘MBC変化’ 全方向圧迫

パク・チャンソプ記者

←‘ニュースデスク’シン・ギョンミン アンカー結び中で

<文化放送>経営陣が ‘ニュースデスク’ シン・ギョンミン アンカー交替を最終決定した表面的な理由は ‘競争力強化’ だ。オム・ギヨン社長は13日発表した談話文で「ニュースの競争力強化のために必要だと判断する」と背景を説明した。数字上で見ればそうするだけのことはあるとみられる。ニュースデスク視聴率は今年に入り<韓国放送>と<SBS>のメイン ニュースに比べて大きく遅れをとった。今年1分期の文化放送広告売上は昨年同期より41%減った。他の地上波に比べ減少幅が更に大きい。
だがこういう説明だけで記者たちの絶対多数が反対するアンカー交替を正当化するには説得力が弱いという指摘だ。文化放送労組民主放送実践委員会キム・ジュマン幹事は「オム・ギヨン社長がアンカーをしている時も視聴率が5~6%と出てきた時が結構あったし、広告売上と視聴率間の相関関係も明らかでない」と指摘した。

むしろオム社長が極力否認した ‘政治的圧力’ によるものか、あるいは自発的に権力の顔色を見たものという分析がさらに多い。政治的外圧説はイ・ミョンバク政府スタート以後、続いてきた政府と与党の歩みから提起される。現政権は文化放送の報道態度に絶えず問題提起をしてきた。政府のスポークスマンの役割をしているシン・ジェミン文化体育観光部次官は「MBCは持ち主のいないタコ足式財閥」等の強硬発言で文化放送を圧迫した。‘大統領のメント(助言者)’チェ・シジュン放送通信委員会委員長は一歩進んで「MBCの正体は何か見なおさなければならない時点」として民営化の可能性まで持ち出した。MBC報道本部次長・平記者非常対策委員会’はこの日夜出した声明で「報道局長さえ去る7日報道本部期別代表たちとの面談で ‘大統領府の圧力があるということを私も知っている’と答えたことがある」として圧力疑惑説を裏付けた。

オム社長がこの日の談話文で「公営放送MBCの究極的な目標はより一層多くの国民に愛される公正でバランスが取れた放送」と話した点も政治的外圧を受けたという推定を可能にする。シン アンカーの結びの言葉が守旧勢力から指摘を受けることが負担になったという話だ。

チョン・ヨンウ民主言論市民連合政策室長は「情況からみて外圧があったか、自己検閲かの二種類と見られる」として最小限‘(経営陣の)自主屈服’という側面が強いと指摘した。キム・スンス全北大教授も「文化放送の報道は基本的に脱政府,非政府程度水準なのに、これが社会的に受け入れられないから経営陣が悩んだようだ」と分析した。一部では来る8月文化放送株主である放送文化振興会理事陣交替を控えて政治権力の顔色を見た決定という解釈も出している。

シン アンカーの交替は韓国ジャーナリズムの後退につながりうるという指摘も出ている。カン・ヘラン韓国女性民友会メディア運動本部所長は「最も大きな問題はすべての言論が権力に馴致され、これから誰も文化放送水準のジャーナリズムさえ具現できなくなるという点」と話した。

シン アンカー交替に対して文化放送記者会は緊急総会を開き、製作拒否延長と報道局長不信任案可決など強硬対応に出た。労組は報道局長交替と社長謝罪,公正放送制度準備などを要求し14日朝、役員室前廊下占拠座り込みを行うこととし労使葛藤はより一層増幅される展望だ。‘報道機関宥和阻止およびメディア公共性拡大のための社会行動も13日声明書を出し「明白な政治的外圧に対する屈服」としてアンカー交替撤回を要求した。言論労組は14~15日幹部決議大会を開き、シン・ギョンミン アンカー交替など文化放送問題を含め現政権の言論政策全般に対する対応策を準備する計画だ。 パク・チャンソプ記者cool@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/349579.html 訳J.S