原文入力:2009-04-12午後11:47:24
‘チャン・ジャヨン捜査’ 一ヵ月目
有力要人・中間捜査発表など “明らかにすることも確定したこともない”
事件核心 所属会社代表キム氏 日本から引渡し 数ヶ月かかるもよう
酒接待の席タレント既に調査 キム氏なくとも事件把握の可能性
クォン・オソン記者
←チャン・ジャヨン氏事件概要
タレント チャン・ジャヨン(29)氏の自殺事件に対する警察捜査がなかなか ‘核心’ に接近できずにいる。<朝鮮日報>が‘チャン・ジャヨンリスト’に上がった人々の実名を公開したイ・ジョンゴル(民主党)・イ・ジョンヒ(民主労働党)議員を相手に訴訟を提起し、このリストに<朝鮮日報>高位役員が登場するという事実が確認されたが、警察はこの ‘有力要人’ の調査に対しては堅く口を閉ざしている。特に警察は ‘日本に逃げたチャン氏所属会社代表キム・某(40)氏を調査してこそ事件の実体を確認することができる’ という態度をとりつつも、キム氏送還に対しては全力を傾けずにいる。
■やれることはすべてやった?
この事件を捜査中の京畿,盆唐警察署はすでに去る1日「チャン氏の所属会社代表キム・某氏の法人カード内訳を確認している」として「事実関係確認の最後の段階」と明らかにした。
警察はこの間、チャン氏とともに有力要人酒接待の席に出て行ったタレント O氏などに対して調査を行ったと伝えられた。またキム氏のクレジットカード使用明細と通話記録など周辺調査を大部分終え、キム氏の ‘動線’ もある程度確認したものと推定される。警察が事件の実体をある程度把握し、キム氏に対する直接調査を除けば ‘できること’ は大部分終わらせたという話だ。
←チャン・ジャヨン氏事件 関連有力要人捜査日誌しかし ‘捜査最終段階’ と明らかにしてから2週間近くが過ぎても警察は何も出せずにいる。去る6日「酒接待を受けたことが把握された9人の有力要人の中で6人に対する捜査を終わらせた」と話したが、12日になっても残り3人の有力要人に対しては一切の事実関係確認を拒否している。警察関係者はこの日 ‘<朝鮮日報>の告訴で明らかになったこの会社の高位役員に対して調査をしたか’ という質問に「捜査中なので明らかにすることはできない」とだけ答えた。中間捜査結果発表に関しても警察は「確定していない」と話した。
警察のこういう態度は国民的関心が大きかった他の事件捜査と比較しても大きい違いが見られる。連続殺人犯 ‘カン・某氏事件’ 等の場合、警察は毎日のように新事実を言論に知らせ ‘捜査成果’ を誇った。
■キム代表ばかり見つめる警察
今回の事件はキム氏の身柄確保が捜査の核心だった。だが警察は日本に逃避したキム氏の送還と関連して ‘亀の歩み’ で一貫してきた。
警察は本格捜査に入り4日後(3月18日)にはインターポールにキム氏の赤色手配を依頼し、同月30日に外交通商部に旅券無効化を申請した。それでもキム氏を強制的に送還するには実効性が劣る措置だった。
日本政府に対する ‘犯罪人引渡し請求’ もやはり混線をきたした。警察は先月18日、キム氏の犯罪人引渡し請求を要請すると明らかにし国際法上問題になる可能性があることを知り、去る3日に新しく逮捕令状を発行し犯罪人引渡し請求手続きに入った。
日本警察がキム氏をどれほど早く検挙するかは分からないが、彼を逮捕しても国内に送還するまでには相当な期間がかかる展望だ。日本で行われる引渡し裁判に数ヶ月かかることもあるためだ。
警察捜査がこのように足踏みを続け「警察が前進も後退もできない状態に陥った」という話が出てきている。一方でチャン氏文書中の有力要人が踏みとどまっており、他方では事件の実体をすっきり公開しろとの国民の要求が位置している。こういう状況で警察が ‘キム氏が逃げ実体把握が不可能だ’という論理を‘脱出口’ としようとしているのではないかという疑問が大きくなっている。
城南/クォン・オソン,イ・スンジュン記者sage5th@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/349387.html 訳J.S