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‘植民支配美化 ’日 新しい歴史をつくる会 教科書検定通過

登録:2009-04-09 21:05
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/348969.html

原文入力:2009-04-09午後07:24:17
政府, 日本大使呼び抗議…市民団体 強力反発

キム・トヒョン記者,イ・ヨンイン記者,ユ・ソンヒ記者

日本極右勢力らで作られた‘新しい歴史教科書をつくる会’(つくる会)が自由社を通じて発刊した中学校歴史教科書が9日、日本文部科学省の教科書検定を通過した。
自由社版 ‘新しい歴史教科書’ はつくる会が以前作った‘扶桑社版’とほとんど同じ内容で、日帝植民支配を正当化し侵略戦争を否認するなどの歴史わい曲内容を含んでいる。

自由社版教科書内容を見ると、韓国・日本の学界で否定されている任那日本府説を叙述しており、東アジアで日本だけが独自の年号を使ったと主張した。また朝鮮を不適切な植民地用語である‘李氏朝鮮’と表記し、壬辰倭乱時の朝鮮侵略を‘出兵’と表現した。日本政府は自由社版歴史教科書に対して誤記を含めて560ヶ所の記述に対する検定意見を提示し再申請を経て合格させた。

これにより歴史わい曲程度の激しい日本中学校歴史教科書は扶桑社版教科書とともに二種に増えた。今回検定通過した自由社の歴史教科書は来年新学期から使われることになる。

‘子供と教科書全国ネット21’等、日本の34団体はこの日午後、記者会見を行い「ほとんど同じ内容の教科書が検定通過したことに疑問を持たざるをえない」として文部科学省を批判した。

韓国政府はムン・テヨン外交通商部スポークスマン名義の声明を通じ「依然として過去の過ちを合理化し美化する誤った歴史認識に基づいた歴史教科書が日本政府の検定を通過したことに対して強力に抗議し、これの根本的な是正を要求する」と明らかにした。チョ・テヨン外交部東北アジア局長はこの日、高橋礼一郎駐韓日本大使館総括公使を呼び抗議の意を伝えた。

歴史問題研究所と全国教職員労働組合など64ヶ市民社会団体で構成された‘アジア平和と歴史教育連帯’はこの日声明を出し「自由社版教科書は扶桑社版に続き植民支配を正当化し戦争を賛美したもう一つの危険な教科書」として「日本政府は平和と共存の時代をひらくためにもこの教科書の検定を撤回するべきで、わが政府も歴史わい曲是正のためにすべての努力をつくさなければならない」と要求した。

東京/キム・トヒョン特派員,イ・ヨンイン ユ・ソンヒ記者aip209@hani.co.kr

原文: 訳J.S