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ミネラルウォーター戦争…今度は

登録:2012-11-04 23:46 修正:2012-11-05 09:44

 国内ミネラルウォーター市場で‘白頭山(ペクトゥサン)の水’と‘漢拏山(ハルラサン)の水’が正面対決することになった。 白頭山の水は農心(ノンシム)とロッテ七星飲料が、漢拏山(ハルラサン)の水は済州道(チェジュド)開発公社と広東(クァンドン)製薬がそれぞれ代表選手として出る。

 この間、国内ミネラルウォーター市場は漢拏山の水である‘済州三多水(サムダス)’の独壇場であった。 昨年基準で4300億ウォン台と推算されるペットボトル入りミネラルウォーター市場で、済州三多水は50%近いシェアを占めており、1999年以来ただの一度も売上1位をのがさなかった。 業界では済州三多水が市場で独歩的なブランドの席を占めた理由を、農心のマーケティング ノウハウと流通力のためと評価している。 農心は去る1998年の製品発売時から済州道と独占販売契約を結び、済州島を除く全国に三多水を供給してきた。

 ところで農心の委託販売独占を通じた暴利疑惑などが提起されるや済州道開発公社が流通業者を変えるために農心と法廷攻防まで行い、結局先月31日大韓商事仲裁院が公社側の手をあげ状況が変わった。 15年間にわたり維持してきた済州三多水の販売権を奪われた漢拏山の水の最古参である農心が直ちに‘白頭山の水陣営’に加勢して反撃に出たためだ。 来年3月、国内に白頭山の水を持ってくるとすでに予告していたロッテ七星飲料に続き、国内ミネラルウォーター市場の1,2位業者が全て白頭山の水で勝負を賭けると宣言したわけだ。

 農心は去る2010年、中国、吉林省にミネラルウォーター工場を設立し、そこで白頭山火山鉱泉水を生産し、農心中国法人が‘白山水’という名前で中国で販売している。 農心は早ければ来月から白山水を国内に持ち込み販売する計画だ。 白頭山自然保護区域内の水で作った‘白頭山(ペクトゥサン)天空泉’の国内発売を控えているロッテ七星飲料は農心の加勢を警戒するどころかむしろ歓迎するムードだ。 ロッテ七星飲料関係者は「業界1,2位である2社が共に白頭山の水を出すことになれば、新しいブランドをさらにはやく定着できる肯定的効果がある」として「清浄イメージを前面に出して積極的に市場攻略に出れば白頭山の水 対 漢拏山の水対決構図が形成され、済州三多水と激しい競争を繰り広げることになるだろう」と話した。 特にロッテ七星飲料は済州三多水の販売業者が変わる状況をチャンスとしてうまく活用するなら、業界1位に跳躍するチャンスにしうると期待している。

ミネラルウォーター ハンギョレ資料写真

 農心が去った‘漢拏山の水陣営’では済州道開発公社と広東製薬が守りを固めている。 来月15日から済州三多水流通は済州道開発公社と去る3月に委託販売優先交渉対象者に選ばれた広東製薬が分担して務めることになる。 済州三多水の売上の半分ほどを占める全国の大型マート・企業型スーパーマーケット(SSM)・コンビニ流通は済州道開発公社が担当し、残りの小売店には広東製薬が担当する構造だ。 これについて業界では既に流通を独占してきた農心に比べて営業力が低下するという指摘が出ている。 だが、済州道開発公社側は市場占有率の維持には問題がないと自信を見せている。 特に済州開発公社が流通を直接担当して流通段階が減るために価格を下げて競争力を高めることができるという展望も出ている。 広東製薬もヒット商品であるビタ500とオクスススヨム(とうもろこしヒゲ)茶を販売してきた既存流通網を稼動させれば容易に市場に定着できると見ている。

 業界の一関係者は 「消費者は済州三多水のブランドを見て購買するのであって、販売する会社がどこなのかには関心がない」として「済州三多水のブランド パワーがあまりにも強く、当分は市場占有率に大きな変化はないだろう」と見通した。 一方、去る1995年にミネラルウォーターの市販が許可されて形成された国内ミネラルウォーター市場は毎年10%以上の高速成長を続け、昨年基準で5600億ウォン台の規模を形成しており、現在70社余りの業者が100種余の製品を製造・販売している。 キム・スホン記者 minerva@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/558985.html 韓国語原文入力:2012/11/04 21:13
訳J.S(1931字)