原文入力:2009-04-08午前09:10:07
クォン・ヤンスク氏 ‘パク・ヨンチャ資金’ 授受
“敗家亡身させる” “後ろめたいことはない” 形無し
民主 ‘野党標的捜査’ 反発 名分まで ‘ふらふら’
イユ・チュヒョン記者
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黒い金,黒い政治との決別を宣言し、どの政権よりも道徳性を強調した参加政府の基盤がガラガラと崩れた。盧武鉉前大統領に決定打を飛ばしたのは家族だった。盧前大統領の兄のノ・ゴンピョン氏がすでに検察捜査により ‘不正の軸’ ‘政治ブローカー’ と明らかになったのに続き、今度は夫人クォン・ヤンスク氏までがパク・ヨンチャ テグァン実業会長から金を受け取ったことが明らかになった。
特にクォン氏は大統領府にいる間にパク会長から金を受け取ったと発表された。国家予算ですべての活動が賄われる大統領府の奥方として企業家から数億ウォンの金を受け取ったということは盧前大統領と参加政府の道徳性に回復不能な傷を残すこととなった。この間に出てきた側近たちの不正疑惑は盧前大統領と直接的な相関関係がないということもできるが、夫人クォン氏の行為は弁解の余地がないように見える。‘夫のあれこれの政治活動で作った借金を返すために借りた’という主張は国民に対する説得力がない。
盧前大統領は大統領になる前から清廉と透明性を幾度も強調した。民主党候補選挙戦が本軌道に乗った2002年5月には「大統領になれば親戚と側近とを問わず不正を犯せばびしびし法の審判を受けるようにする」と語り、同年12月の当選者時期には「利権介入や人事請託に関われば身代没収家系断絶させる」と脅した。大統領就任以後には参謀たちを呼び「外ではなぜ度々386ばかりを起用するのかと言うが、既成政治家はどうしても金と繋がっているから信じられない。アマチュアと言われてもいっそ私達だけでやろう」と話した。こういう確言のために、去る大統領選挙時には保守陣営ですら「無能より腐敗がマシ」として‘盧政権は無能だったが腐敗はなかった’と認めるほどだった。
検察捜査が始まった後、彼の核心側近たちは「検察が私たちの姻戚の八親等に至るまで通帳をすべて捜査した。私たちは検察に後ろめたいことはない」と数えきれない程に強調した。金の問題だけはきれいだと自信を持っていた。
しかし実状は違った。兄ノ・ゴンピョン氏が各種利権に介入し、数億ウォン台金品を取り込んだ事実があらわれ、パク会長が参加政府核心要人ら数十人に数十億ウォン台の不法政治資金をばらまいたことが明らかになり、参加政府の不正は穴が空いた砂袋のようにぼろぼろと漏れた。盧前大統領の釜山商高同期のチョン・ファサム氏はノ・ゴンピョン氏とともに世宗証券売却ロビーを請託し、数十億ウォン台の金品を受領した疑惑で拘束され、一時期大統領府の司正権力を握ったパク・ジョンギュ前民政首席はパク会長から1億ウォン相当のデパート商品券を受け取った疑惑で手錠をかけられた。
参加政府時期に最高実力者であったイ・クァンジェ民主党議員はパク会長から2億ウォンと4万ドルの不法政治資金を受け取った疑惑で先月拘束された。アン・ヒジョン民主党最高委員もカン・クンウォン昌信繊維会長から10億ウォン台の不法政治資金を受け取った疑惑で検察の調査対象だ。やはりノ・ムヒョン直系に挙げられるソ・カッボン民主党院内首席副代表もまた‘パク・ヨンチャ リスト’に関わって検察の調査を受けた。泣きっ面にハチの盧前大統領と司法試験に共に備えた友人であるチョン・サンムン前大統領府総務秘書官も逮捕され、盧前大統領の強固な後援者であったカン・クンウォン昌信繊維会長までが租税脱税で事前逮捕令状が請求された。以前、参加政府実力者だったイ・カンチョル前市民社会首席も色々な企業家から3億ウォン余りの不法政治資金を受け取った疑惑で拘束された。
民主党内では盧前大統領の側近・家族不正が明らかになるや唖然としている。ある当局者は「検察が盧前大統領を狙っていることは知っていたが、まさかまさかと思った事が現実になるとは思わなかった」と話した。党内ではクォン・ヤンスク氏の不正が明らかになれば、この間 ‘野党標的捜査’ と反発してきた名分まで弱くなると見ている。
イユ・チュヒョン記者edigna@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/348621.html 訳J.S