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開発途上国時期に借りて使った借款 2021年に完全償還

登録:2012-10-04 07:23
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/554128.html

原文入力:2012/10/03 20:29(1335字)

我が国が開発途上国時期に海外から借りて使った公共借款を2021年には全て返済を終えることになる。

 3日、企画財政部が国会企画財政委チョン・ドゥオン セヌリ党議員に提出した国政監査資料を見れば、昨年末現在で10億1700万ドルである公共借款残額は2016年に1680万ドル水準となり殆どなくなり、2021年には全額償還される予定だ。 公共借款は主に開発途上国が政府保証で国際機構や外国から金を借りたり贈与してもらうもので商業借款に比べて償還期間が長く利率が低い。

 我が国が借りて使った公共借款の中で国連(UN)傘下の国際金融機関である国際復興開発銀行(IBRD)から導入した借款が4億7400万ドルで最も多い。 この資金は外国為替危機を迎えて金融構造調整などのために1998年に国際復興開発銀行から150億ドルを借りてまだ返していない負債だ。 国家別に見ればフランスから借りて使った3億5000万ドルが残っている。 これは1994年に京釜(キョンブ)高速鉄道の車両機種としてTGVを選定すると共に車両購買に必要な資金22億ドルをフランスから借りたのだ。 国際復興開発銀行からの金融構造調整借款は来年に、フランスからの借款は2014年に全て返す。 これを全て返せば、公共借款残額は2016年には1680万ドルに減る。 この残額もやはり2021年にはゼロになる。 金額は少ないものの早期償還をしない理由は公共借款を早期償還する場合、手数料を負担しなければならないため、前もって返す必要がないというのが企画財政部の説明だ。

 公共借款残額の中で援助性借款は一銭もない。 我が国はすでに1995年3月に国際復興開発銀行借款を卒業したためだ。 1998年に国際復興開発銀行借款を導入したのは、当時が外国為替危機という特殊状況のためだった。

 我が国の公共借款の歴史は1959年に遡る。 当時、政府は米国開発借款基金(DLF)を初めて入れ、東洋セメントの設立に使った。 その後、公共借款は急速に増え経済開発目的などに活用された。 公共借款の規模は1966年6000万ドルから次第に増えて1979年には11億2000万ドル、1982年18億6000万ドルへ急増した。 だが、わが国の経済が成長する中で4億ドル水準まで急減した借款は1997年の外国為替危機で国際通貨基金(IMF)等から借入が増え、公共借款の規模は1997年に53億9000万ドルまで増えもした。

クォン・ウンジュン記者 details@hani.co.kr

我が国が返さなければならない公共約款
区分        金額  単位:ドル
IBRD        4億7400万
ADB         3200万
米国        1億600万
日本        5500万
ヨーロッパ  3億5000万
計          10億1700万
資料:企画財政部

原文: 訳J.S