原文入力:2012/09/25 23:15(3662字)
←25日朴槿恵セヌリ党大統領候補が江原(カンウォン)、楊口(ヤング)21師団遺骸発掘現場を訪問して太極旗を持ち発掘された遺骸を覆っている。 楊口(ヤング)/国会カメラマン団
朴槿恵
遺体発掘現場訪問・女性軍と昼食
"国家観透徹した人が政治をしなければ"
去る2006年には北韓核実験で
大統領選候補競選支持率 急落‘悪夢’
午後には小説家イ・ウェス氏と会う
朴槿恵セヌリ党大統領選候補は25日江原道(カンウォンド)、楊口郡(ヤンググン)の6・25戦死者遺骸発掘現場を訪問し、女性軍将校・副士官らと昼食懇談会を開くなど‘安保の歩み’に出た。 パク候補側は「国軍の日である来る10月1日がちょうど秋夕(チュソク)連休なので、先にこちらを訪問することになった」と話した。
朴候補はハンナラ党大統領選候補競選を控えていた2006年秋夕(チュソク)直後、北韓の核実験で‘安保政局’が造成され、‘軍隊にも行かない女性がどうして軍の統帥権者になることができるか’という世論に直面し支持率が急落した。 このような悪夢が再演されることを防ぐために‘安保の歩み’を強化したと見られる。 朴候補はこれに先立ち去る7月にも江原道(カンウォンド)、鉄原(チョルウォン)の非武装地帯を訪問したことがあり、去る17日には学軍士官(ROTC)出身要人の集いにも参加した。
パク候補はこの日軍服姿でヘリコプターに乗り楊口郡、スリ峰に到着した。 遺骸発掘団から発掘現況の報告を受け犠牲者に黙祷をした朴候補は「ここで国を守って犠牲になった方々がいなかったとすれば、今日皆さんや私たちが存在できなかったし大韓民国もどうなったか分からない」 と話した。 また「今日の大韓民国があるまでに如何に多くの方々が犠牲になってこの地を守ったかを一時も忘れてはならない」 として「最後まで国のために犠牲になった方々は最後まで探して恩返しをしなければならない」と付け加えた。
続けて第21師団女性軍将校・副士官との昼食懇談会で、朴候補は「空気の大切さを普段は分からないように、安保も普通に生きている時は(その大切さを)感じられない。 毎日職場に通って結婚もするのも安保があるからできること」とし「(安保に)弱点があれば地震がおきたのと同じこと」と話した。 「国家観が透徹した人が政治をしなければならない」という話も付け加えた。
また、懇談会で朴候補は「選挙も銃声のない戦争に似ている。 (4・11総選挙の時)地方区選挙が初めはものすごく苦しかった。 負けるといわれていたがダブルスコオで勝った」として「世論調査は信じられない」と話した。 最近、一部の世論調査で朴候補は2者対決の時にムン・ジェイン民主統合党候補とアン・チョルス無所属候補に遅れを取っていることが明らかになった。
パク候補はこの日、楊口(ヤング)からソウルに戻る途中、江原(カンウォン)、華川郡(ファチョングン)に住んでいる小説家イ・ウェス氏の自宅を訪ね、1時間30分程対話した。 イ氏が進歩的指向で若年層に人気が高い点を考慮すれば中道層と若年層票攻略の一環と見える。 この日の出会いでイ氏は朴候補の過去事関連謝罪と関連して「簡単なことではなかったと思うが、謝罪をなさった勇気に拍手を送る」と話したとチョ・ユンソン スポークスマンが伝えた。 また、チョ スポークスマンはイ氏が非公開の出会いで「特定政党の政治家に助言するのは私の立場では多少困難がある。 どんな政党でも助けが必要ならば助言もして助けてあげるだろう」と話したと明らかにした。
チョ・ヘジョン記者 zesty@hani.co.kr
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←ムン・ジェイン民主統合党大統領候補が25日午前、歴代統一部長官らと共に京畿(キョンギ)坡州市(パジュシ)、長湍面(チャンダンミョン)、京義(キョンウィ)線陸路北端通文を訪問して盧武鉉前大統領が2007年南北首脳会談訪問の時に建てた親筆標石を見て回った後、一緒に歩いている。 左からイ・ジェジョン、チョン・ドンヨン前統一部長官、ムン候補、イム・ドンウォン、チョン・セヒョン、イ・ジョンソク前統一部長官. 坡州(パジュ)/イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr
ムン・ジェイン
京義(キョンウィ)線の最北端、都羅山(トラサン)駅を訪ね
"南北関係破綻を象徴する所"
‘南北経済連合構築’構想 提示
開城(ケソン)工業団地訪問の意向も明らかに
アンチョルス候補と差別化 試み
ムン・ジェイン民主統合党大統領候補が25日京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)の都羅山(トラサン)駅を訪ね‘平和経済’を力説して開城(ケソン)工業団地を訪問する意思を明らかにした。
都羅山駅は金大中・盧武鉉政府を経て南北間が連結されて、李明博政府になって再び途切れた京義線の最北端の駅だ。 ムン候補は「民主政府10年間の南北関係発展、同時に李明博政府の南北関係破綻を象徴する所」と表現した。 ここでムン候補は南北経済連合委の初懇談会を開き 「平和がすなわち経済」として、南北経済連合を構築して1人当り国民所得3万ドルと韓半島人口8000万人の‘30-80時代’をきり開く構想を明らかにした。
ムン候補は平和経済達成の具体的方案として開城工業団地の拡大と開城工業団地製品の韓国産認定などを例示した。 また、彼は 「もう一歩出ようとするなら江華島(カンファド)北側の海州ヘジュ側に漢江(ハンガン)の橋程度の長さの橋をいくらでも懸けることができる」として「そうなれば江華島、校洞(キョドン)にも平和産業団地を作り開城工業団地とは逆に北側の労働者が南に出退勤して仕事が出来る」と強調した。 南北間経済協力方式を多様化するということだ。
それと共にムン候補は自身と南北経済連合委員会の開城工業団地訪問を許容することを南北当局に要請した。 彼は北韓水害支援、離散家族対面、北韓漁船越境などの問題を解決しなければならないと政府を圧迫しもした。
この日の都羅山懇談会にはチョン・ドンヨン委員長とイム・ドンウォン常任顧問、チョン・セギュン、イ・ジェジョン顧問兼委員、イ・ジョンソク委員など金大中・盧武鉉政府時期の統一部長官出身で南北経済連合委に参加した人々が一緒に参加した。 南北経済委委員であるキム・キジョン延世(ヨンセ)大教授、開城工業団地入居企業代表者会会長のチョン・ギソプ SNG代表も参加した。 ムン候補はムン・チョンイン延世(ヨンセ)大教授、イ・スフン慶南(キョンナム)大極東問題研究所長、ソ・フン前国家情報院次長、ハン・ミョンファン前輸出入銀行南北企画室長、イ・グン ソウル大教授、コ・ユファン東国(トングク)大教授、イ・スンファン市民平和フォーラム共同代表、ホン・イクピョ議員らも南北経済連合委員として選任した。
ムン候補はまた、この日党選対委の本部長3人も任命した。 それぞれ組織と職能分野を担当する同行1・2本部長に湖南(ホナム)出身のウ・ユングン、カン・キジョン議員が、遊説などを総括する疎通1本部長にソン・ハクキュ候補競選キャンプ総括本部長出身のチョ・ジョンシク議員が抜擢された。
この日の都羅山訪問は多目的の歩みと評価される。 まず南北関係を媒介に金大中・盧武鉉政府の継承者であることを明確にすることによって前日の‘東橋洞(トンギョドン)’礼訪に続き、伝統的支持層を糾合しようとする布石と解説される。 ムン候補はそのために国民の政府対北韓政策をリードしたイム・ドンウォン前統一部長官の招聘に精魂を込めたことが知られた。 ムン候補は27日から1泊2日の日程で光州(クァンジュ)を訪問し、伝統的支持基盤である湖南(ホナム)民心を抱く歩みを継続する。
進歩陣営の核心議題である南北関係のイシューを主導することによって無所属アン・チョルス候補との差別化を試みたとも見ることができる。 ムン候補側関係者は 「南北関係は人材プールと豊富な経験と知性などでムン候補がアン候補に確実な比較優位を示せる分野」と話した。 ‘革新成長’を強調するアン候補に対抗して‘平和経済’を韓国経済の成長代案として提示する意味もある。 ムン候補は「南北経済連合構想は私たちの経済の新しい成長動力を(南北経済協力に)求め、北韓も豊かに暮らすようにさせながら統一の道に進もうという構想」と強調した。
ソン・ウォンジェ記者 wonje@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/553382.html 訳J.S