原文入力:2009-04-04午前10:38:15
蔚山中部署“法違反素地”…教育庁 経過書要求に教師反発
キム・グァンス記者
警察が一斉試験廃止を謳う建議文に署名した教師たちの刑事処罰可否を検討するために、地域教育庁に署名教師たちの名簿提出を要請した事実が確認された。該当教育庁もまたこれらの教師たちを相手に署名参加理由を問い詰める経過書提出を要求し、教師たちの反発をかっている。
3日全国教職員労働組合と警察の話を総合すれば、蔚山中部警察署は先月30日、蔚山市教育庁に公文書を送り「捜査資料として活用しようと思うとして一斉試験廃止建議文に署名した教師たちの名簿を渡してくれ」と要請した。署名教師たちの行為が国家公務員法が禁止した団体行動違反に該当するかを調査し刑事処罰可否を決めるという意だ。警察関係者は「実定法に違反した時は、告訴・告発がなくても捜査が可能だ」として「集団署名は国家公務員がしてはならない団体行動であり、実定法違反素地がある」と話した。先立って全教組蔚山支部は先月31日、全国で一斉に行われた初等4~中3年‘教科学習診断評価’を控えて「一斉試験政策を廃止し少数だけが試験を受ける標本評価を施行しなさい」という内容の建議文を用意し、一線教師たちの署名を集めた。この地域の教師1380人が参加し、蔚山支部はこの建議文を同月25日市教育庁嘆願室に提出した。中部署はこれと共に先月市教育庁前広場にテントを張り1人示威を行ったチャン・イングォン全教組蔚山支部長に対しても市有地無断占用疑惑で刑事処罰を検討している。
蔚山市教育庁も署名教師たちの行為を集団行動と見て、該当教師たちを相手に去る2日から経過書提出を要求していると明らかになった。市教育庁は署名教師たちがいる学校に奨学官らを送り‘教科診断署名者確認’という題名の経過書を伝達した。この経過書には署名可否と署名理由を直接書くようになっている。これに各学校長は校長室に署名教師たちを呼び、経過書を受けつけている状況だ。この過程で一部教師と校長の間に摩擦も醸し出していると蔚山支部は伝えた。小学校教師J氏は「一斉試験拒否を扇動したり一斉試験の日に体験学習に出発したことでもない、単に制度改善を望む建議文を提出したことに対して警察が捜査をし教育庁が経過書を集めるということ自体が驚くべきことだ」としながら「この国が維新時代に戻ったようだ」と嘆いた。民主社会のための弁護士会(民主弁護士会)蔚山支部長ソ・キヨン弁護士は「公務員が政治的意志を表現したというなら分からないが、単純に教育政策の改善を望む建議文を出したことを刑事処罰するというのは憲法に保障された表現の自由を侵害する素地が大きい」と指摘した。
蔚山/キム・グァンス記者kskim@hani.co.kr
原文: 訳J.S