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"2009年 双龍(サンヨン)車 労使妥結切迫知りながら…チョ・ヒョノ、上部指示を無視し警察力投入"

登録:2012-09-20 09:05

原文入力:2012/09/20 08:10(1006字)

←チョ・ヒョノ前警察庁長官. ニューシス

警察高位関係者 明かす

 去る2009年7月、双龍(サンヨン)自動車ストライキの時、警察の仲裁で労使交渉の妥結が差し迫っていたがチョ・ヒョノ当時京畿(キョンギ)地方警察庁長官がそのことを知りながら警察力を投じて強制鎮圧したという警察高位関係者の証言が出てきた。

 匿名を要請したこの関係者は19日<ハンギョレ>記者と会い「当時警察は労使交渉妥結が差し迫ったと見ていたので、あえて物理的衝突を起こす必要はないと判断していた」として「警察庁が労使双方を交渉のテーブルに座らせる仲裁者の役割を直接したので、このような事情をよく知っていた」と証言した。 この関係者は「このような事情のためにカン・ヒラク当時警察庁長官がストライキ現場に絶対に警察力を投じないことをチョ前庁長に数回警告した」として「(チョ前庁長が)あまりにも言うことを聞かないので警察庁が警察力を投じるなという内容の公文書を発送した」と話した。

 実際、双龍車労使は2009年6月から10余回にかけて水面下での接触をしながら妥結を目前にしていたと労組関係者たちは明らかにした。 双龍車労使政交渉に参加した民主労総金属労組関係者は 「最初の警察力投入の一日前である7月19日にも社長を含め使用側役員陣と労組関係者の水面下接触があった」として「使用側の意見を巡り議論が進展していた頃に警察が押しかけてきた」と話した。

 チョ前庁長は去る4月、ある言論とのインタビューで 「(鎮圧)作戦に100%成功できるという確信を持った後、カン・ヒラク警察庁長官を除き大統領府に報告し、大統領が熟慮の末に許諾した」と明らかにした経緯があるが、警察の仲裁で平和的妥結が可能な状況でそのような決定を下したという事実が明らかになったのは初めてだ。

 国会環境労働委員会は20日双龍車事態に対する聴聞会を開いてチョ前庁長などを呼び当時の警察力投入の適法性などを集中的に問いただす予定だ。 イ・ジョングク記者 jglee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/552540.html 訳J.S