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代表的 MBの男が‘醜いアヒルの子’になった理由は…

登録:2012-09-17 07:21

原文入力:2012/09/16 20:45(1207字)

[イシュー&人] キム・チュンギョン韓国電力社長 電気料金引き上げなど政府基調と衝突

電力取引所と訴訟…交替説 出回る

 今日で就任1周年をむかえるキム・チュンギョン(写真)韓国電力社長が任期を2年も残した状況で交替説に苦しめられるなど危機を迎えている。 彼は慶北(キョンブク)尚州(サンジュ)出身で現代建設に35年間身を置いた代表的な‘MBマン’として見られてきた人物だ。 ‘落下傘’論難を押し切って社長に就任した彼がなぜ‘醜いアヒルの子’になったのだろうか?

 まず韓電の赤字が深刻化されざるを得ない原価以下の電気料金体系で韓電の収益性改善に集中し、物価安定に‘没入’する李明博政府と対立点を立てたことが背景として分析される。 (前任)キム・ツァンス社長(LG電子副会長出身)に続き、韓電歴史上2人目の民間出身最高経営者に就任したキム社長は電気料金を昨年12月平均4.5%、去る8月には4.9%引き上げた。

 これに先立ちキム社長は就任するとともに韓電の負債比率を100%以下に引き下げることを中長期目標として掲げた経緯がある。 その過程で韓電は2桁の料金引上げ率を掲げたし、政府は韓電に不快感を表わしもした。

 また、最近電力取引所を相手に4兆ウォン台の損害賠償請求訴訟を検討し‘不敬罪’に引っかかったという見解も多い。 韓電のある関係者は 「(更迭説は)電気料金の相次ぐ引き上げと訴訟など最近の行動に対する警告として出てきたようだ」と話した。 キム社長のこのような行動は(前任)社長が電気料金引き上げ失敗で少数株主から訴訟にあった状況とも無関係ではない。

 キム社長は就任後、内部反発を押し切り李明博政府の政策基調に歩調を合わせ17ヶ国を回り発電事業海外進出に力を注ぎ、経営合理化など‘腰のベルトの引き締め’に集中した。 だが、民間CEOとして‘市場型公企業’である韓電の赤字改善に手をつけるや政府と衝突することになったのだ。 韓電の今年前半期の累積赤字は10兆9000億ウォンに達する。

 公企業であり株主の利益を考慮して、収益も出さなければならない上場企業という矛盾した立場が継続する限り、今後の韓電社長もキム社長と似た困難を経験するほかはないという観測が多い。 電力業界関係者は「何もできない構造で社長に就任して、何かをしようとすれば不協和音が出るということではないだろうか」として 「韓電が赤字を担って民間資本発電会社らは収益を出す現在のシステムでは問題解決が容易ではなさそうだ」と話した。

イ・スンジュン記者 gamja@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/551945.html 訳J.S