原文入力:2012/09/11 19:10(697字)
←ソマリアの新大統領に選出されたハッサン・シェイク・モハムドが10日、首都モガディシュで当選受諾演説を行い手を振っている。モガディシュ/APニューシス
海賊・難民問題など難題山積
ソマリアで独裁政権の没落以後、21年ぶりに連邦政府大統領が選出された。
ソマリア国会は10日ハッサン・シェイク・モハムド(56)が国会2次投票でシャリプ・アフメド過渡政府大統領を190票対79票で破り、連邦政府大統領に当選したと明らかにした。 国際社会は内戦で廃虚になったソマリアを変化に導く大きな一歩であると評価した。
モハムド大統領は首都モガディシュなど中部の代表部族であるハウィエ族出身で、ユニセフと平和・開発関連市民団体で活動した経歴がある。大学講師として働き、2011年平和開発党を創党しながら政界に入門した。 国際危機監視機構が“誰も勝利を予想できなかった”と評価するほどの新人政治家だ。 <AP>通信は“ソマリアの国会議員が変化を選択したと見られる”とし、アフメド前過渡政府首班は各種の腐敗した疑惑にかかわっていると伝えた。 アフメドも“選挙結果に十分に満足する”として新しい大統領に祝賀メッセージを伝えた。
しかし、モハムド大統領には解決が容易でない難題が山積している。 4年間の過渡政府体制を終息させるだけでなく、国際社会の悩みの種になった海賊と難民問題を解決しなければならない。2011年モガディシュから追い出されたが、ソマリア中・南部を掌握しているアルカイダ連係イスラム原理主義反乱軍組織であるアルシャバブも制圧しなければならない。 彼は当選直後“(選挙結果は)正しい方向に進む措置であるが、ソマリアの問題はあまりに大きく一人でこの問題を解決することはできない”として、国家再建のための協力を求めた。
ソマリアは1969年にクーデターで政権を取った独裁者シアドゥ・バーレが1991年反乱軍に追い出されて以降、内戦が持続する無政府状態であった。 2004年から国連の支持を受ける過渡政府体制を維持してきたが、先月連邦政府制度を導入した新しい憲法を採択して新たに国会を構成している。
チョン・ジョンユン記者 ggum@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/551189.html 訳:H.K