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大統領府・報道機関代表の前では‘親切な警察’

登録:2009-04-01 09:06

原文入力:2009-04-01午前08:18:00
‘チャン・ジャヨン文書人士’ 出張調査で‘捜査のフリだけ’
大統領府行政官 性接待, のろま捜査に隠蔽汲汲

キム・キソン記者,ソン・ギョンファ記者

‘タレント故チャン・ジャヨン氏の性上納強要’事件と‘大統領府行政官性接待’事件に対する警察の捜査がとんでもない方向に流れている。 社会的関心が大きいこれらの事件に対して、口では厳正な法執行を言うものの、実際には‘力がある人’の過ちを覆ってあげようとする姿があちこちに現れている。

故チャン・ジャヨン氏事件捜査と関連して、カン・ヒラク警察庁長官は去る30日記者懇談会で「私たちが関係ない人は関係ないことをはっきりさせる義務がある。訳もなくおかしな噂が広がることはクリアにしなければ」と話した。捜査の原則論というよりは、‘チャン・ジャヨン文書’に上がり召還対象に指定された人々を‘弁護’するという姿勢がありありだ。

イ・ミョンギュン京畿地方警察庁強力係長も同日、京畿,盆唐警察署でブリーフィングを行い「故人と一緒にいたという理由だけで犯罪と関連があると判断する根拠がない」として捜査を終える前に線を引いた。

事件の実体を確認してくれる有力な人物であるチャン氏の前所属会社代表キム・某(40・日本逃避中)氏に対して、警察は強制送還に出ないまま‘心境変化’だけを待っている。

警察はまた告訴状についても警察に出てくることを憚る調査対象者には出張(訪問)調査をすると公開的に明らかにした。このために警察内外ではチャン氏に性上納を強要した対象として挙げられた有力新聞社代表は除外し、放送会社ディレクターなどだけが処罰されるという観測が出てきている。

大統領府行政官の性接待事件でも、警察が‘ルームサロン性接待’を‘あんまサービス店’事件に縮小しようとした情況が継続的にあらわれている。ソウル,麻浦警察署は去る28日、この事件が言論に公開された後も二日間にわたり「あんまサービス店で2人が摘発された」という言葉だけを繰り返した。麻浦署職員らは取材記者らにあんまサービス店の位置を親切に説明さえするなど言論の関心がルームサロン性接待に向かうことを遮断しようとするかのような姿を見せた。

警察は31日にも捜査範囲を不拘束立件された大統領府キム・某行政官ひとりの売春だけに限定する消極的態度から抜け出していない。特にルームサロンの酒接待が関連業者の不法ロビーのためのものであったかなどについては、確認する必要がないと公開的に明らかにした。

麻浦署はキム行政官の他にも酒席を共にしたシン・某放送通信委員会課長などが性接待を受けたか確認しようとすれば、宿泊業者の閉回路テレビ確認が必須なのに「閉回路テレビの録画記録を確認する必要がない」と話すこともした。

オ・チャンイク人権実践市民連帯事務局長は「警察が権力を持った強者に弱く、弱者には君臨しようとするという普段からの指摘が今回のチャン氏事件などにそのまま当てはまる」として「警察を専門担当する独立的な外部監視機構を設置し、警察の誤った行動を指摘し是正を要求するようにしなければならない」と話した。

城南/キム・キソン,ソン・ギョンファ記者player009@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/347353.html 訳J.S