原文入力:2012/09/03 20:08(1620字)
←マイケル シュナイダー(53・ドイツ)国際エネルギーコンサルタント
ソウルに来た国際エネルギーコンサルタント マイケル シュナイダー
国会‘世界 核産業 未来’講演会に出席
"福島事故で原子力発電所市場 斜陽の道"
産業価値も暴落…韓国 政策 批判
"原子力発電所の輸出市場自体が見えないのに80基の原子力発電所をどこに輸出するのでしょう? 月や惑星に輸出するんですか?"
3日ソウル、汝矣島(ヨイド)の国会図書館小会議室で開かれた‘世界核産業に未来はあるのか?’講演会で会ったマイケル シュナイダー(53・写真・ドイツ)国際エネルギーコンサルタントは「福島原発事故以後、世界の核産業は斜陽の道に入り込んでいる」として、韓国の‘原子力発電所ルネサンス’政策に対する疑問を提起した。 この日の講演会は子供たちに核のない世の中のための国会議員研究会・緑色党・進歩新党・脱核法律家の集い ひまわりの共同主催でチャン・ジョンウク日本の松山大経済学部教授の講義とともに開かれた。
去る7月代表著者として<世界核産業動向報告2012>を出したシュナイダーは現在ヨーロッパ議会・フランス・ドイツ・ベルギー政府にエネルギー政策諮問をしている。 先月27~31日に開かれた国際原子力機構(IAEA)フォーラム参加のためにソウルに来た彼は、この日パク・ウォンスン ソウル市長にも会った。
彼は 「世界の核産業が福島原発事故と景気低迷で明確に退潮の道に入り込んだ」と指摘した。 シュナイダーの分析によれば、全世界の原発は429基(去る5月基準)で、最大であった2002年の444基より15基減った。 世界の電力生産に占める比重も1993年の17%から2011年には11%に下がった。 福島事故の余波で2010年より4.3%減った。
"核産業を先導しているフランスの原子力発電所施工業者アレバ社の株式価値が2007年対比で88%暴落しました。 原子力発電所を作る資金調達自体が難しくなりました。"
シュナイダーは「東京電力は2007年基準で96%、世界最大の原子力発電所運営企業であるフランス電力公社(EDF)の株式価値も82%下落した」と付け加えて原子力発電所市場自体が衰退していると強調した。 彼は「イタリアの国民の94%が原子力発電所プロジェクトに反対の意を示し、中国、オランダ、スイスなど多くの国が福島以後、現在建設中の原子力発電所の他に新規建設はしなくなっている」として「世界的な趨勢から見た時、原子力の比重は減ったし今後も減る展望なのに、韓国は原子力発電所80基をどこに輸出するというのか疑問」と話した。 わが国政府は2030年までに原子力発電所80基を輸出する計画を立てている。
代わりにシュナイダーは全世界的な新再生エネルギーの成長に注目した。 <世界核産業動向報告2012>を見れば、2011年全世界の風力発電電力生産規模は41GW(ギガワット)増え、ヨーロッパ連合(EU)の新再生エネルギー規模も142GW増えた。 米国、ドイツ、日本などは2009~11年の間に新再生エネルギー投資額を着実に増やしており、昨年基準で全世界の新再生エネルギー投資額は2600億ドルで2004年の5倍に達した。
彼は「エネルギー効率システム、知能型電力網(スマート グリッド),新再生エネルギーを発展させられる産業基盤を有している韓国が、過去の遺物である原子力発電所にすがっている姿が理解が出来ない」と話した。
文・写真 イ・スンジュン記者 gamja@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/science/science_general/549999.html 訳J.S