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北韓-イラン "共通の敵に対抗しよう" 協力強化

登録:2012-09-03 06:48

原文入力:2012/09/02 20:24(1154字)

←1日 イラン、テヘランでマフムード・アフマディーネジャード大統領(右)が北韓のキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長に会って笑顔で握手している。 キム委員長はこの日イランと情報技術及びエネルギーなどの分野で協力を強化していくことにした。 テヘラン/ APニューシス

キム・ヨンナム-ハメネイ会談‘反米共助’
非同盟会議 "平和的核保障" 声明
パン・ギムン "イラン、核査察受けるべき" 要求
北韓とイランの共通の敵はどこ?

  イラン官営ニュース通信<IRNA>は1日キム・ヨンナム北韓最高人民会議常任委員長がマフムード・アフマディーネジャード イラン大統領、アリ ハメネイ最高指導者などと会い、情報技術、エネルギー、環境、農業分野で共同研究所を作るなど両国間の協力を強化することにしたと報道した。

  この日ハメネイ最高指導者が「イランと北韓は共通の敵に包囲されている。 経済制裁などによる私たちの偉大な目標に対する妨害をこらえることはできない」と話し、キム常任委員長は「イランとの関係発展は北韓の戦略的政策」と応じたとイランの官営言論が報道した。 ‘共通の敵’は米国を狙った発言と見える。

  北韓とイランはこれまでも弾道ミサイル技術など軍事分野を中心にねばっこい関係を続けてきたと伝えられている。 <AP>通信はこの日イランが完全な核技術を保有しながらも、実際に核兵器を作ってはいない日本の事例をモデルとして核開発の夢を育てていると指摘した。

  一方、先月31日イラン、テヘランで閉幕した第16回非同盟会議で120余りの会員国は平和的な核開発権保障、一部会員国を狙った強大国の一方的な制裁反対、非核化支持、人種差別禁止などの内容が含まれた共同声明を採択した。 米・ソいずれの陣営にも属しない第3の道を標ぼうした非同盟会議は、冷戦終了後に政治的地位が弱くなったが、今回の会議はシリア事態と核開発疑惑の中心にあるイランで開かれ大きな注目をあびた。 アフマディネジャド大統領は今回の会議が 「イランの平和的核活動を阻止しようとする西側国家の試みに対抗した勝利」 と主張したが、パン・ギムン国連(UN)事務総長がイランに核査察を受けることを要求し、ムハンマド ムルシ エジプト大統領もシリア事態の解決法としてイランと正反対の立場を支持するなど会議がイランの思い通りに進んだわけではないとの指摘もある。

キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/549830.html 訳J.S