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警察、右翼団体パンフレットで保安法 広報

登録:2012-08-31 10:34
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/549589.html

原文入力:2012/08/31 08:13(1239字)

"反対者は従北勢力…人権侵害事例もなし"
ブルーアイズ・レディーブルー 共同製作
全国地区隊・町役場などに配布
理念的偏向・野党蔑視 含まれ論難

 警察が理念的偏向性が疑われる特定右翼団体の国家保安法広報パンフレットを国民広報用に配布したことが明らかになり論難が予想される。

 30日警察の説明を総合すれば、警察庁は去る8月初めから右翼団体ブルーアイズとレディーブルーが2011年に共同製作した‘国家保安法を正しく知る10問10答’という小冊子1万2000部を各地方警察庁傘下の警察署および地区隊、一部町役場の民願室などに配布している。 レディーブルーは女性軍人出身が主軸になって作った団体であり、ブルーアイズはネチズンの集いだ。

 ‘国家保安法は自由と生命を守る大切な法です’という文面で始まるこの本は25ページ分量で、10種類の質問と答で構成されている。 この法に反対する勢力は従北勢力で、彼らの赤化統一野心を防止するためにこの法が必要だという内容だ。 国家保安法について‘自由を守る番人’、‘北韓の脅威を防止する絶体絶命の条項’と称賛しており、人権侵害憂慮については‘国家保安法執行過程で人権侵害論難がある事例は見いだし難い’という一方的主張を行っている。 国連と国際人権団体の廃止勧告についても「国家保安法廃止活動家の執拗な請願の結果」とこき降ろしている。

 ‘(国家保安法)廃止の立場の公党もあるが?’という質問には‘大韓民国政権継承政党ならばむやみに廃止をゴリ押ししません’という答を提示するなど、大統領選挙を控えた状況で国家保安法廃止を党論とした特定政党を蔑視する内容も含んでいる。

 本を配布した経緯についてある警察署保安課職員は「地区隊など警察内部に配布をして残りは5~10冊を各町役場および警察署民願室に配置した」として「一般国民が多く集まる所を選択して配置した」と説明した。 事実上、対国民広報用として配布されたわけだ。 これに対して警察庁関係者は「保安担当警察の保安法理解を助けるために優秀な内容という推薦があって警察が先に資料を要請した後、警察官教育用として配布した」と釈明した。

 参与連帯行政監視センター チャン・ジョンウク チーム長は「警察の突然な国家保安法守り広報活動は衰退を繰り返してきた警察保安分野機能が現政権になって少しずつ復活する過程で出たもの」とし「保安警察が自分の食い扶持を守るために全力を尽くしているものと見られる」と話した。 全国の警察公務員10万余人の中で保安分野は1900人余りで、2000年代初期4000人余りの半分水準だ。

イ・ジョングク記者 jglee@hani.co.kr

原文: 訳J.S