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"人材補充せずに生産量を合わせろと言うのでは" …現代車労使 終盤争点

登録:2012-08-31 07:52

原文入力:2012/08/30 19:28(1544字)

←ムン・ヨンムン金属労組現代自動車支部長(左端)等が30日午前、賃金交渉交渉場である蔚山市(ウルサンシ)、北区(プック)、楊亭洞(ヤンジョンドン)の現代車本館アバンテルームを出ている。 労使はこの日、夜通し勤務を廃止して来年3月から昼間連続2交代制施行に合意した。 蔚山/ニューシス

労組内部、昼間2交代に反発 なぜ?

時間当り生産台数を上げるには休日・昼休みまで働かなければ
午後組 退勤時間 午前1時…8時間勤務超過にも‘反感’

現代自動車労使が夜通し労働のない昼間連続2交代勤務制施行に暫定合意したが、合意案を巡る労組内部の論議と反発の気流も侮れず、組合員の最終選択に関心が集まっている。

 論議の核心は昼間連続2交代制施行により労働時間が減ることにともなう生産量確保をどのようにするかにある。 労組は人材補充と設備投資拡充を主張し、会社は時間当り生産台数を増やそうという主張で対抗し交渉が陣痛を繰り返した。

 交渉の最終段階で労組が月給制施行と設備投資拡充などを全体として会社案を受け入れようとするや一部の労組代議員らと組合員が荒々しく反発したのだ。 代議員と労組員など50人余りは去る29日夜、交渉の場を遮り座り込みを行い暫定合意にブレーキをかけ、現代車正規職労組委員長であるムン・ヨンムン全国金属労働組合現代車支部長が彼らを説得することに冷や汗を流した。

 暫定合意案が確定して来年3月から昼間連続2交代制が施行されれば、1967年現代車蔚山工場竣工以後45年間、10時間ずつ昼・夜交代で働いた生産職労働者の勤務体系は午前8時間、午後9時間交代勤務体系に変わる。 夜通し労働がなくなり、労働時間も減ることになる。

 労働時間が減るということは会社にとっては車両生産台数が減る結果に、時給制で給与を受け取る労働者には給与が減る結果にそれぞれ連結される。 これに伴い、会社側は生産職の給与体系を月給制に変えて安定した賃金を保障する代わりに、時間当り生産台数を増やし、朝会・安全教育・法廷外休日などで追加作業時間を確保しようという協議案を出して労組との合意を試みた。

 当初労組は会社側のこの案を拒否して‘会社側が生産量保全問題を労働強度を高める方式で解決してはならない’として‘設備投資拡充と人材補充を通じて解決すること’を要求した。 そうするうちに会社側が最近3000余億ウォンの設備投資計画を明らかにして人材補充問題も来年3月1ヶ月の昼間連続2交代制適用・検証期間を経て部署別に協議しようと提案しながら紆余曲折の末に暫定合意に至った。

 だが、一部現場労働組織と代議員は 「現在、労使が暫定合意した昼間連続2交代制は最小限の必要人材補充さえせずに既存人材を再配置して時間当り生産台数を上げ、これでも足りずに休日と休息・昼休みまで減らし仕事をしろということ」とし荒々しく反発した。 また深夜12時をすぎない実質的な夜通し労働解消のためには勤務時間が午前・午後各8時間を越えてはならないという声も強い。 暫定合意した通り、午後に9時間勤めることになれば退勤時間が翌日の1時10分で深夜12時をすぎることになる。

 彼らは来月3日に組合員総会でおこなう‘暫定合意案に対する組合員賛否投票’を控えて否決運動に出る動きを見せており、成り行きが注目される。

蔚山/シン・ドンミョン記者 tms13@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/549483.html 訳J.S