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‘弘大(ホンデ)スタイル~’輸入バイクの疾走

登録:2012-08-24 06:48

原文入力:2012/08/23 20:55(2553字)

ホンダスクーター PCX 販売急増
"弘大(ホンデ)スタイルで若年層に人気"
10月頃 配達用 110cc車 発売も
国産 大林(テリム)など不況のために販売苦戦
品質保証期間延長などで対抗






  仁川(インチョン)に暮らすキム・ヨンソク(31)氏の‘愛馬’は125㏄スクーター 本田PCXだ。 4年前に国産バイクに乗っていたが輸入バイクに乗り換えた。 キム氏は「全く故障もなくて、ブランドに対する信頼があって輸入車は価格が高くても問題にならなかった」と話した。 彼が5km余り離れた職場まで出退勤するのにかかる交通費は月平均燃料費1万4000ウォン程度だ。 キム氏は「燃費も良く交通費も節約でき、自動車で行く時より出退勤時間が10~20分節約され良い買い物だった」と話した。

  輸入バイクが不況の中で躍進している。 国内バイク市場規模が縮小する中で、ホンダコリアが今年6月808台を販売し月間最大販売記録を更新した。 昨年は計4788台を販売し、2002年の国内進出以来 最高販売実績を記録した。 今年も7月までにすでに3694台を販売するなど昨年の最高記録を再び書き換えるのは時間の問題だ。 ホンダの他にハーレー ダビッドソン、BMWモトラドゥなど大型バイク輸入企業等も成長勢を維持している。 BMWは昨年500㏄以上の大型バイク市場で1位を占めたのに続き、今年初めて年間1000台以上の販売を目前にしている。

  これらの躍進は‘強み’であるレジャー用需要が着実に増えたのに続き、‘弱点’だった小型バイク部門でも販売が増えたためだ。 特にホンダはスクーターPCXが2010年5月に発売されて以来、現在までに5566台が販売され最多販売記録を牽引した。 シン・ポムジュン ホンダコリア チーム長は「高排気量側は販売量が増えなかったが、小型級のPCXがいわゆる‘弘大(ホンデ)スタイル’として人気を呼び、若者たちにたくさん売れた」と説明した。

  反面、国産企業の大林(テリム)自動車工業とS&Tモータースはバイク需要の減少と不況にかろうじて耐えている。 その間、大林は‘国民バイク’であるシティ シリーズを約30年間に200万台以上販売し強者として君臨してきた。 日本ホンダの旧モデルを導入して作った100~110㏄排気量のシティシリーズは配達や業務用として人気があった。 だが、1997年の外国為替危機以後、在来市場と自営業の配達バイク市場が萎縮した。 例えば、1軒の中華料理店で使うバイクが4台から2台に減ったりした。 中国産低価格バイクがどっと入ってきて一時市場を蚕食することもした。 結局、2002年に4万4000台余りを記録したシティの販売量は、昨年には2万1000台余りが売れるに終わった。

  ソウル、麻浦区(マポグ)のあるバイク販売店社長は「大型バイクは金のある人々が乗るレジャー用であり、着実に売れて景気の影響が少ないが、小型級バイクは今時の不況時には本当に売れない」と語った。

  この局面にホンダの配達バイク進出は泣き面に蜂だ。 ホンダは今年10月頃、110㏄スクーター‘ベンリー110’を発売し‘出前市場’を積極的に攻略すると先月明らかにした。 ベンリーは中国で生産し価格も下げた。 チョン・ウヨン ホンダコリア社長は「年間に販売されている小型二輪車8万5000台の内で60%を占める配達用市場に進出し、バイク市場での伸張傾向を継続する」と語った。

  大林(テリム)自動車はこのようなホンダの挑戦に勝ち抜くことができると自信を示す。 キム・イルシク大林自動車次長は「シティーエースは17インチ ホイールを使い、安定性ある走行が可能で、配達用には最適モデル」とし「スクーターモデルはすでに配達市場で無視された経緯がある」と語った。 キム次長は反対に「600~700㏄級スクーターを研究開発するなど輸入車が占めているレジャー市場の確保に努力中だ」と付け加えた。 大林車は今年、無償品質保証期間も従来の2年2万kmから業界最長の2年3万kmに増やしサービスも強化した。

  キム・ヨンホ韓国二輪車産業協会副会長は「国民所得が増加する中で、バイク市場は転換点に来ている」として「配達用市場は拡大が難しいが、輸入高級ブランドが増える中でバイクが乗るにたる良い交通手段という認識も広がっており、全体市場規模は減少傾向から反転し大きくなると期待している」と話した。 イ・ワン記者 wani@hani.co.kr

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輸入レジャー用↑国産配達用↓ バイク市場 販売変化

  韓国のバイク市場は両極化した状態だ。 高排気量バイク側は輸入車が、低排気量は国内企業等が占めている。 大林自動車工業の‘配達の旗手’シティ シリーズはベストセラーで、125㏄以下部門では鉄甕城を構築している。

  このようなバイク市場の構造に最近変化の動きが起きている。 配達用として使われたシティ シリーズは着実に減少しているものの、高排気量バイク販売は減っていない。 レジャー用として主に使われるハーレー ダビッドソンなどは2008年金融危機の時に停滞したが2010年789台に続き、2011年には902台が売れるなど成長勢を維持している。

  バイク専門店が集まっているソウル、忠武路(チュンムロ)のある販売店社長は「レジャー用として多く使われる高排気量の輸入車は最近リース形式でも多く売れるなど景気の影響を受けていない」と話した。

  キム・ヨンホ韓国二輪車産業協会副会長は「国内もレジャー用バイク需要が増加している」として「輸入産プレミアム級大型バイク市場はより一層増えていて、国内企業等がブランド管理や技術競争力を強化すればバイク市場の競争がさらに興味深くなるだろう」と展望した。 イ・ワン記者

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/548472.html 訳J.S