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[単独] チョ・ジュンヌン 三星(サムスン)特検の息子、秘密資金裁判後 特別採用で三星(サムスン)入社

登録:2012-08-20 09:17

原文入力:2012/08/20 08:22(2480字)

←チョ・ジュンヌン 三星(サムスン)秘密資金特別検事が去る2008年4月17日ソウル、漢南洞(ハンナムドン)の特検記者室で三星特検捜査結果を発表する間、マイクを調整するために近づいたユン・ジョンソク特別検事補の影とチョ特検の影が壁に映っている。 イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr

2008年12月 中国語学研修
三星(サムスン)幹部が関連資料取り揃え
特検の再上告放棄から5ヶ月後
中国法人に課長級として電撃入社

 ‘三星(サムスン)秘密資金’特別検事を務めたチョ・ジュンヌン弁護士の息子チョ・某(38)氏が、秘密資金事件宣告の翌年である2010年1月三星(サムスン)電子課長として入社していたことが確認された。 三星電子では通常、新入入社後、課長進級までに8年以上かかるのに比べて、司法試験準備と語学研修以外に会社業務経歴が全くないチョ氏が課長として入社したことについて疑惑が起きている。 チョ氏は入社願書を受付期間終了後に三星側の要求で提出したことが明らかになった。

 19日三星電子など関係者たちの話を総合すれば、現在三星電子人材開発センター課長として勤務しているチョ・某氏は2010年1月中国三星電子に‘マネージャー’(課長)として‘経歴’入社した。 三星側説明によればマネージャーは‘代理3~4年目’に該当し、代理4年目には課長昇進資格が与えられる。 ソウル大法大を1998年に卒業したチョ氏は10余年間にわたり司法試験を準備して公益勤務要員(2004~2006年)として兵役を終えて、2008年末に中国精華大へ語学研修に行った。 その1年余り後である2010年1月に中国三星電子人事労務チーム マネジャーとして入社し、2年4ヶ月間勤務した。 去る4月には本社へ人事発令を受けて現在は三星電子人材開発センター課長として仕事をしている。

 三星電子によれば、チョ氏は10年余りの司法試験準備と語学研修1年の他に人事・労務はもちろん企業勤務経歴がない。 三星電子のある課長は「新入社員として入社して平社員4年、代理4年を務め課長に進級するのが基本原則」とし「司法研修院卒業生など専門資格があれば課長として入社するケースはあっても、司法試験準備と語学研修を経歴として課長入社するのは異例なこと」と話した。

 採用手続きにも疑いがある。 中国三星電子は2009年12月1~15日に経歴採用入社願書を受け付けたが、チョ氏は志願書受付期間終了の20余日後である2010年1月6日に志願書を提出し、1月15日に採用が確定した。 受付期間に志願した5人は全員脱落した。 チョ氏が受付期間終了後に志願書を提出したことは三星電子側も認めている。

 チョ氏はまた、入社8ヶ月余り前の2009年4月から中国三星電子人事チーム関係者から中国関連記事の翻訳・スクラップなど主要情報・資料を受け取っていたことが確認された。 2009年12月人事の時に役員に昇進したこの関係者が志願書受付期間が終了した12月末にチョ氏に志願書提出を要請した。 三星電子側は「中国人事チームが送ったメールは現地マスコミにのせられた三星電子関連記事のスクラップで、これは中国など海外法人で現地優秀人材にリクルーティング(採用)次元で送る情報に過ぎない」と明らかにした。

 チョ氏の中国三星電子課長入社はイ・ゴンヒ会長が秘密資金事件に対して特別赦免を受けた2009年12月31日から半月後になされた。 チョ氏が中国に語学研修に行った時点は2008年12月で、特検捜査発表(4月),三星秘密資金裁判1審宣告(7月),2審宣告と最高裁上告(10月)等がなされた後であった。 要約すれば、チョ氏は特検捜査の後、最高裁判決が下されてくる前に中国語学研修に行き、イ・ゴンヒ会長が単独特別赦免を受けた直後に中国三星電子に入社して2年4ヶ月後に国内本社の課長として戻ってきた。

 チョ・ジュンヌン弁護士は三星秘密資金特検任命前から‘公安検事’等の経歴のために捜査に適切でないという評価を受けていた。 特検チームは1199ヶの借名口座と324万株の借名株式などイ・ゴンヒ会長の借名財産4兆5373億ウォンを捜し出したが、これは秘密資金ではないと発表した。 反対に先代会長から受け継いだ三星生命株式を‘水増し’個人財産と明らかにした。 その結果、イ・ゴンヒ会長の公式的な財産は4兆ウォンほど増えた。 イ会長には‘横領’ではなく‘租税脱漏’疑惑が適用され、‘イ会長が三星特検の最大受恵者’という笑い話まで出回った。

 当時、特検チームは政官界ロビー疑惑など核心事案を無嫌疑処理し 「三星の説明をひっくり返す証拠は見つけられなかった」と説明した。 チョ弁護士は<ハンギョレ>との電話通話で息子の三星電子特典入社疑惑について「私が確認する必要はない」としてコメントを断った。 他の経路にも反論を要請したが答えはなかった。

 三星電子側は「チョ氏の採用は特検とは関係ない」と明らかにした。三星電子高位関係者は「2008年中国新労働法発効で人事・労務分野の人材が必要になり2009年末に採用公告を出すと5人が志願書を出したが志願者の中には採用に足る人材がいなくて、志願書提出期間が過ぎた後だったが普段から注視していたチョ氏に志願するように言った」とし「6人の志願者全体として見ればソウル大法大卒業、精華大語学研修など‘スペック’が優れたチョ氏をマネジャーとして採用し、その後2~3年循環勤務原則に従い国内本社に戻ってきて課長職を認められた」と話した。 キム・ジンチョル記者 nowhere@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/547760.html 訳J.S