原文入力:2009-03-29午後07:30:38
韓・米・日“安保理提起”しても ロシア・中国 消極的
ロケット 覆い取れたがミサイル可否 識別不可
イ・ヨンイン記者,ソン・ウォンジェ記者,リュ・ジェフン記者
27日日本,埼玉県にある入間航空自衛隊基地で、パトリオット ミサイル発射台部品を積んだ輸送車両が東京に向かって出発している。 日本政府は北韓が来月発射する予定のロケットが日本領土や領海に落ちる場合、迎撃するという‘破壊措置命令’を発動した状態だ。 埼玉/AFP連合
咸鏡北道,花台郡,舞水端里のミサイル発射場発射台に装着されたロケットの上段部分が姿を表わしたが、何が搭載されているかは確認されていないことが明らかになった。
外交安保分野の政府関係者は29日「発射台に装着されたロケット上段の部分の覆いが取られたことを諜報衛星が捕らえた」とし「しかし丸い形の上段部分に搭載された物体が人工衛星なのか弾頭なのかは識別することが難しい」と明らかにした。この関係者は「発射前にはロケット上段部分の実体を確認することは難しいだろう」と付け加えた。
北韓の‘人工衛星’発射が差し迫ったと観測されているなかで、韓・米・日3国が‘発射以後’の対応方案について本格的な調整に入った。しかし中・ロとの見解の違いが露出しており、対応程度を決めるのに困難が予想される。
ワシントンを訪問中のウィ・ソンナク外交通商部韓半島平和交渉本部長は27日(現地時間)米国務部でスチーブン・ボズワス対北政策特別代表,6者会談米国側首席代表のソン・キム対北特使と2時間に及ぶ協議を終えた後「(国連)安保理で(衛星発射問題を)扱う方案と6者会談再開方案などを議論した」とし「北韓の衛星発射は国連安保理決議案1718号違反であり、それにともなう対応があるだろう」と話した。
6者会談日本側首席代表の斎木昭隆外務省アジアオセアニア局長もこの日、米国側と別途の協議を持った後「(北韓がロケットを発射すれば)私たちは即刻、国連安保理でこの問題を議論する」としながら「この点に対して(3国間に)差がないと感じた」と話した。
しかし、こういう韓・米・日の方針は‘安保理に問題を提起する’という既存態度を再確認したものだ。制裁を含む具体的な対応方案を用意することは容易ではなく見える。中国とロシアが北韓に'人工衛星'発射の自制を要請しながらも、実際に制裁には消極的な態度を見せているためだ。
実際にロシア政府は北韓が発射しようとするものが人工衛星ならば、国連安保理対北決議案1718号違反ではないという結論を下し、米国政府にこのような意見を伝達したと米国の自由アジア放送(RFA)が28日報道した。中国外交部も北韓のロケット発射の動きに対して日本が冷静に対応することを要請したと<毎日>新聞が28日伝えた。中国は安保理議長声明以上の対応をすることに反対していると知られた。
米国と北韓の‘場外戦’も熾烈になっている。ボズワス代表は28日<ワシントンポスト>との会見で「この上なく北韓指導者(キム・ジョンイル)に会いたい」として「6者会談で北韓と両者交渉を含めもう少し包括的な政策的イシューに焦点を合わせるだろう」と<ワシントンポスト>が28日報道した。しかし、ヒラリー・クリントン国務長官は去る26日<フォックスニュース>に出演し、「彼ら(北韓)はエネルギーと食糧援助を訴えてきたが(ロケットを発射すれば)そのような必需品を提供することが難しくなる」としながら北韓を圧迫した。
北韓もひとまず強硬対応の雰囲気を見せている。‘国連安全保障理事会がこの問題を上程して扱えば6者会談がなくなる’という外務省スポークスマンの26日の発言に続き、28日には北韓の意見を代弁している朝鮮人総連合会機関紙<朝鮮新報>が‘人工衛星’発射は平和的目的の宇宙開発計画であり問題になることがないという見解を繰り返し明らかにした。
イ・ヨンイン,ソン・ウォンジェ記者,ワシントン,東京/リュ・ジェフン,キム・トヒョン特派員yyi@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/346835.html 訳J.S