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万都(マンド)‘労組弾圧’労組員が証言 "金属労組脱退 推奨"

登録:2012-08-07 07:18
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/545891.html

原文入力:2012/08/06 17:31(1526字)

"あなたは戻れない…ブラックリスト作成"
使用側 教育時間 新労組が圧力
ストライキ不参加誓約に続く不当行為

 先月27日、職場閉鎖と外注警備投入で論難をかもしている自動車部品会社マンドで20年を超えて働いてきたキム・ミンチョル(仮名)氏は最近会社の説得の末に全国金属労組を脱退し新労組に加入願書を出した。 キム氏は「恥ずかしかったが仕方なかった」として苦痛を訴えた。 マンドは国内最大の自動車部品会社であり、金属労組で7番目に組合員数が多い事業場だ。

 キム氏は「部署の職長と係長が何度も電話をかけてきて‘会社の方針で職場閉鎖がいつまで続くか分からない、金属労組の組合員は戻れない。 これが最後の電話になるかもしれない’と怖がらせ、金属労組を脱退することを決心した」と話した。 キム氏は会社に出勤し、金属労組を脱退した労働者120人余りが集まって教育を受けた。 その席で労働者は‘ストライキをしない’という内容が含まれた‘業務復帰申請および確約書’を出した。

 <ハンギョレ>が5日入手したマンド使用側の教育録音内容によれば、会社管理者が教育中に「業務復帰確約書を配るからサインをして出せば良い。 サインしたら前に出せ」と説明する部分が出てくる。 また、教育時間中に先月30日に設立された新労組執行部が入ってきて、金属労組脱退を促すこともした。 新労組執行部は 「私たちは‘御用労組’ではない。 会社が金属労組と交渉できないと言うので、私たちも生きる道を探そうということ」とし「金属労組を脱退しなければ不利益を受けざるをえない」と話した。

 キム氏は教育が終わった後、工場内に用意された新労組臨時事務所に行き、金属労組脱退書を書いた。 彼は「このまま踏みとどまれば後で構造調整になりうると言われて大いに萎縮した」として「マンドは1998年に構造調整を一度体験したことがあって、整理解雇で家庭が崩壊している双龍(サンヨン)車事態を見ながら組合員が非常に不安に思っている」とした。 新労組は組合員の50%以上が金属労組を脱退し新労組に加入したと明らかにした。

 特定職員に対して業務復帰を完全に遮断する‘ブラックリスト’があるという証言も出てきた。 パク・キヨン(仮名)氏は 「他の人には‘業務に復帰しなさい’と電話が来ているが、私には電話がこなくて不安な気持ちで会社に行ったところ‘あなたは確約書を書いて金属労組を脱退しても戻ってくることはできない’と言われた」と語った。パク氏は「その理由を尋ねると‘月次休暇を多く使って、特別勤務も他の人々より少ないなど会社優先ではないようなので待機していなさい’と答えたよ」と付け加えた。 彼は「職長と係長が‘各部署ごとに強硬な労組で積極的に活動する人、特別勤務をよくしない人など、会社が見て問題がある職員名簿を作り復帰させまいとしている’と話した」として「今回の機会に労働者を完全な奴隷にするつもりのようだ」と批判した。

 マンド支部関係者は「会社が民主労組を破壊するために不当労働行為などあらゆる不法を犯している状況」と話した。 これに対しマンド使用側関係者は 「会社は確約書や金属労組脱退などに介入したことは全くなく、今回の事態と関連して別途の名簿を作って業務復帰を阻んだ事実もない」と反論した。 キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr

原文: 訳J.S