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中央地検に公安3部新設・・・MB政府“ビッグブラザー”の歩み

登録:2012-08-07 07:08
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/545771.html

記事登録:2012/08/05 20:32(1431字)

公安通を地検長などに重用
2009年の最高検察庁公安3課復活に次いで
インターネット保安法捜査部署置くことに
「公安組織大きくなり過剰捜査の恐れ」との批判

 検察がソウル中央地検に公安3部を新設することにし、公安検察の図体が一層大きくなることになった。 イ・ミョンバク政府スタート以来進められてきた大検察庁公安3課復活、公安検事の要職任命など“公安復活”の流れの延長線だ。

 5日法務部・行政安全部・企画財政部などの話を総合すれば、早ければ来月末にソウル中央地検に公安3部ができる予定だ。 現在のソウル中央地検には国家保安法違反および選挙法違反事件を主に扱う公安1部と労働・学園事件を受け持つ公安2部がある。 新しくできる部署は1・2部業務の一部と集会・デモ関連事件などを主に扱い、インターネット上の国家保安法関連捜査も担当すると言われている。

 現在法務部はソウル中央地検職制改編のために行政安全部と協議中だ。 行政安全部関係者は「法務部から要請が入って現在内部論議中」と話した。 財政部関係者は「行安部と法務部はかなり以前から協議をしてきており、両部署が十分に議論したと理解している」として「私たちに2週間ほど前に通知がきたが、新設部署がどうしても必要なものかどうか最終検討をしているところだ」と話した。

 検察は公安3部新設を既成事実化している。 最高検察庁公安1・2課長を経たチェ・ソンナム(47・司法研修院24期)ソウル高等検察庁検事を部長に内定し、公安1・2部および刑事部から連れてくる検事4~5人を決めるなど内部的に人事まで終えた。 検察は「公安組織体の拡大」という視線を意識したように、新設部署の名前を「公安3部」でなく「公共犯罪捜査部」等にする方案も検討中だ。

 検察関係者は「かなり以前から推進してきた課題だがまだ確定していない」として「いたずらに報道が出回ることは望ましくない」と言葉を慎んだ。

 公安検察の重用および公安組織体拡大は現政権になって続いている。 2009年1月に“正統公安”と言えるチョン・ソングァン検事長がソウル中央地検長に任命され、その後検察総長候補者に指名されたが国会人事聴聞会の過程で“スポンサー”疑惑などで落馬した。 後任ソウル中央地検長には最高検察庁公安部長出身のノ・ファンギュン検事長が任命された。 イ・ミョンバク政府になってロウソク集会など大規模集会・デモが相次ぐや、2009年3月には市民社会団体の集団行動事件を専門的に担当するとして、2005年に廃止された大検察庁公安3課を4年ぶりに復活させた。 ハン・サンデ検察総長は昨年8月就任時に「従北勢力との戦争」の宣言もしている。

 民主社会のための弁護士会(民弁)のパク・チュミン事務局長は「国家保安法乱用、選挙事件処理での不公正性などに対する反省が先なのに、検察は組織体ばかり大きくしている」として「いったん組織ができれば、組織維持のため無理な捜査もせざるを得なくなる」と憂慮を表明した。

キム・ウォンチョル、キム・ジョンピル記者 wonchul@hani.co.kr

原文: 訳J.S