原文入力:2012/08/03 22:45(1732字)
←公認献金関与疑惑を受けているヒョン・ギファン前議員が3日午後、釜山(プサン)地検に自主出頭し、調査を受けるために庁舎に入っている。 【釜山=ニューシス】
非朴走者ら、ファン・ウヨ辞退拒否に競選‘ボイコット’
放送討論 霧散…競選放棄の可能性も表わす
"ヒョン・ギファンでなく朴槿恵の危機だ。" セヌリ党のある再選議員は3日このように話した。 親朴系のヒョン・ギファン前議員の公認献金授受疑惑が朴槿恵セヌリ党競選候補が大統領選挙本戦を狙って作った‘刷新’イメージがかすんでいく状況で、‘非朴走者’らが競選日程をボイコットし始め党内予選構図を揺さぶり始めたためだ。
ヒョン前議員はこの日午後、検察に自主的に出頭した。 前日、朴槿恵候補が検察で明明白白に明らかにしなければならないと話したことに伴ったものだ。 検察調査の結果、公認献金疑惑が事実となれば、公認と総選挙を指揮した朴槿恵候補は大きな打撃を受けざるをえない。 ‘疑惑なし’と出てきても国民にとっては納得しがたいと見られる。 朴候補が強調してきた‘刷新’イメージに大きな傷を負うことになった。
‘静かに’進行された大統領選候補選定過程も跛行する危機だ。 キム・ムンス、キム・テホ、イム・テヒ非朴候補3人はこの日夜11時に予定された放送討論会を始まりに今後の競選日程を暫定中断した。 これに先立ちこの日午後アン・サンス候補も共にした共同記者会見で要求したファン・ウヨ代表辞退などが貫徹されなかったためだ。 彼らは去る総選挙の時に非常対策委員と院内代表を引き受けたファン代表が4日までに辞退しない場合「重大な決心をする」とし「重大決心には競選参加有無もありうる」と話した。
非朴候補らはファン代表の政治的責任論を主張しているものの、実質的なターゲットは朴候補だ。 朴候補の代理人格であるファン代表を追い出せば現在の競選構図に亀裂を生みうるという計算だ。 今のまま進む場合、来る20日の候補競選で非朴候補らは何の存在感もない脇役候補で終わりかねないという危機感が少なくない。 したがって彼らは事態を揺さぶらなければならない状況だ。
朴候補側は‘ファン・ウヨ辞退’という要求を受け入れ難い状況だ。 まだ真相究明がなされていないだけでなく、代表交替を受け入れれば党はファン・ウヨ-ソ・ビョンス体制、国会はイ・ハンク院内代表、キャンプはホン・サドク-キム・ジョンイン体制で組まれた大統領選挙構図が乱れる。 親朴側核心関係者は「子供が母親を変えろというような、あまりに無理な要求をどうして受容できるか」として「たとえ競選から彼らが退場しても仕方ない」と話した。 非朴走者の競選不参加も甘受するということだ。
キム・ヨンウ セヌリ党スポークスマンは非朴走者の記者会見直後に開かれた最高委員会で、ファン代表の辞退要求を受け入れないことにしたと明らかにした。 キム スポークスマンは 「辞退よりは事態収拾が先」として、その趣旨を明らかにした。
だが、非朴候補らはすでにファン代表の辞退と‘重大決心’を連係させており退路を閉ざしている。 競選中途下車という類例のない選択をする可能性もある。 その場合、朴候補は大統領選挙走者としての危機管理能力が試験台に上がることになる。 実質的な党の主人であり有力大統領選挙走者として党内競選さえまともに管理できなかったという批判を避けにくいためだ。
朴候補は党外でも荒々しい挑戦に直面している。 アン・チョルス ソウル大融合科学技術大学院長の本格的な登場のためだ。 朴候補のある核心側近は 「2007年競選では一貫して先行していたが、結局李明博候補に秋夕(チュソク)前後に逆転され結局は敗れてしまった」として「近頃は毎日が薄氷の上を歩いているようだ」と話した。
キム・ジョンチョル記者 phillkim@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/545597.html 訳J.S