原文入力:2012/08/02 08:36(1846字)
←外注警備業者コンテクタス職員が去る31日午前、京畿道(キョンギド)安山(アンサン)、檀園区(ダンウォンク)の半月工業団地内SJM正門で鉄門を閉めて労働者の出入りを統制している。 安山/リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr
2009年労使葛藤 漢城(ハンソン)実業
当時、新入社員6人中4人が
工場を占拠した外注警備業者出身
"主要交渉情報 使用側に渡し"
ストライキ会社 代替人材 広告も
去る27日、京畿道(キョンギド)安山(アンサン)、半月工業団地の自動車部品業者SJM工場に進入して座り込みをしていた組合員数十人に暴行したサービス警備業者コンテクタスが以前から他のストライキ事業場に自社職員を偽装就業させるなど知能犯的方式で労組破壊作業を行っていたことが確認された。 ストライキ事業場に不法代替人材を直接投じようとした情況も新たに明らかになった。
忠南(チュンナム)地域の自動車部品業者である漢城(ハンソン)実業のカン・ヒョンソン労組支部長は1日<ハンギョレ>との電話通話で「労使葛藤で職場閉鎖になった2009年、工場を占拠した外注警備業者がどこかを調べてみたら新入社員6人中の4人がコンテクタス所属だった事実が分かった」と暴露した。
カン支部長など労組関係者の説明を総合すれば、工場移転と自社株式制度導入問題で労組と葛藤を起こした使用側は2009年9月労組の反対を押し切り6人の新入社員を突然採用した。 これら新入社員は入社直後に労組に自動加入した。 労組もやはり賃金・団体協約交渉に関連した主な情報を組合員である彼らに教育した。
ところが新入社員が入社して1ヶ月余りの去る10月22日、何の争議行為もない事業場に使用側が突然外注警備業者の職員70人余りを投入して工場の出入り口を統制し、まもなく職場閉鎖を断行した。 新入社員はこの時から労組主催の座り込みには参加できないと言い張り、労組が怠業で使用側に抗議する中でも工場に出てきて仕事をするなど組合活動を拒否した。
カン・ヒョンソン支部長は「当時工場に投入された外注警備会社がどこなのかを調べてみるためいろいろ探しコンテクタス ホームページの警護員名簿から新入社員の顔を発見した」と話した。 カン支部長は「当時労組に潜入した新入職員が主要交渉情報を使用側に渡し、組合活動を拒否して労組を揺さぶった」として「夢にも考えなかった緻密な労組破壊手法だった」と話した。 コンテクタス ホームページの警護員名簿は現在は削除されている。
当時労組がこれについて使用側に抗議し、経営陣は該当新入社員を解雇し労組との合意に応じた。
コンテクタスがこのように‘スパイ’戦略を繰り広げたことについて専門家たちは衝撃的という反応だ。 ハン・ジウォン社会進歩連帯労働者運動研究所研究室長は「外注警備業者が労組を破壊するためにスパイ(内部スパイ)を潜入させたことが確認されたのは初めて」とし「以前にも労働現場に外注警備が投入されたりしたが、現政権になって警察と政府が外注警備業者を保護する状況に至り邪魔がなくなった結果」と指摘した。
コンテクタスが最近まで不法代替人材を供給しようと試みた情況も明らかになった。 今回の事件以後に閉鎖されたホームページの過去の記録を確認した結果、コンテクタスはSJMに警備職員を投じる直前の去る7月‘自動車部品生産職員募集’公告を掲げた。 自動車部品会社であるSJMに投じる代替人材を直接募集したのではないかとの疑いが提起される内容だ。
‘労働組合および労働関係調整法’はストライキや怠業などがなされる争議事業場に、代替人材を投入することを禁じている。 それでもコンテクタスはホームページで「ストライキ・怠業で業務に支障をきたす時、直ちに代替人材を投入」するという事業内容を堂々と広報してきた。 これと関連したコンテクタスの立場を聞くためにソウルと京畿道(キョンギド)、楊坪(ヤンピョン)の事務室を数回訪問したが、主要関係者と連絡がつかなかった。
オム・ジウォン記者 umkija@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/545362.html 訳J.S